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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

シェリル・ナイト 14 いざ!   おっと年内お世話になりました、良いお年をー!!

2014年もお世話になりました。
このブログは今年はこれで更新終了です。
18時過ぎには信州に向かいます。年末年始休暇を過ごして参ります。 帰宅はたぶん2日の夜。

2015年1月はついにこのブログも3周年、4年目に突入です。
いやあ・・・良く続いてるねー日記としても過去最長でないかな?(自分史的に。

皆さんの応援のおかげです。
最後に、お約束の「シェリル・ナイト」です。
次回、いよいよクライマックスへ?
いやいや、来年のことを語ると鬼が笑うというから・・・とりあえず、よろしければ~。






「"ギャラクシーは船団解体となり、ほとんどの住民は惑星フロンティアに入植しました。"」
キットの声が続く。そんな事はシェリルも知っている。
「"同時に大量の技術者の引き抜き合戦がありました。企業、船団によっては破格の条件で囲い込みを図ったところもあります。
そういうグループの一団が、オリンピアにも存在しますが、合法的な会員団体です。"」

ハンドルの切り返しは一回だけ。的確な駐車位置。
キットの運転する車が、オリンピアの二人のマンションに戻る。
3日前に出て行った部屋に、また一人で戻ってしまった。




閉じ込められた部屋で、ヌーリィは顔をあげて、周囲に目を配る。
「(すぐそばに、フォールド波であたしたちの事をしゃべってる人達がいる。)」
アルトを見つめる少女の瞳が空間をにらむ。そこに何かがあるかのように。



「旧ギャラクシー在郷会のパーティ?」
オリンピアの自宅に戻ったシェリルは、ギャラクシー関連の調査をキットに指示し、入浴を終えたところで報告を聞く。
アルトは少なくとも無事にこのオリンピアの何処かに監禁されているのだ。
それは分かる。
安心は出来ないけど、そうであればキットが糸口を見つけるまでは、やれることはない。

「"はい。明日の午後の予定です。シェリル様にも招待状が発送されていますね。事務所にありました。"」
「知らなかったわ。」
「"過去にも何度か同じ会に招待されています。 が、その他のレセプションと同じくお断りしていた様です。"
「"この会合に合わせて、超長距離フォールド通信がいくつか組まれました。スーパーフォールド通信。 通常より情報量の高い波形が行き交ってます。スコープを見られますか?"」

シェリルはリビングに戻る。
「分析した結果だけ教えてちょうだい。」

「"ギャラクシーのすでに実態のないグラント達は、その存在をスーパーフォールドウェーブに潜めています。"」

「あの連中がまだ生きてるの?」
「"正確には違います。分霊された人格は分かたれた時点で別モノですし、オリジナルに戻ることはありません。 オリジナルは分霊する時に保身のための時限措置か、劣化情報を織り込む事が多いので、まったく同一の固体でもありません。"」

シェリルはストレッチを始める。
広げたマットに、柔らかい髪が落ちる。
開脚してぴたりと頭を下げる。

「それで?」

「"新統合軍は・・・、この場合は委託を受けたSMSも含みます。 
この人格情報のやり取りを監視していますが、なかなかその根絶に至りません。"」

なるほど。フォールドの底を這い回る劣化情報の塊・・・。
「放っておいたらどうなるの?」
「"いずれ・・・1万年もすれば、朽ち果てて消滅します。コピー&ペーストにも限界があります。彼らには実態もない。無害です。"」
一呼吸
「"ですがたまに、休眠していた人格がきっかけを得て浮上するケースがあります。おおよそ迷惑な形をとって。"」
「今回みたいに?」
「"そんな感じです。"」

「・・・OK。 パーティはいつ?」
「"14時間後。"」
「行くわ。」

浮かび上がるきっかけってなんだろ?


「"シェリル様・・・"」
「何?」
「"電話です。新統合軍のアニー・ブライス大尉から。"」
「アニーから?」
ガイノスからわざわざ? シェリルがそう考えた時、キットの声が続いた。
「"オリンピア市内からですけど。"」
カチッ、シェリルの返事を待たずにキットが電話回線をつなぐ。
「えっ? はや・・・」
シェリルがキットへ文句を言い始めたのと同時に、アニーの軍人らしいきっぱりとした声が、内耳のイヤホンチューブから響いた。
「"ちょっと!シェリル!あなた人がどれだけ心配していると! もうーー"」
続く叱責に顔をしかめながらも、シェリルはなんだか嬉しくもある。
心配してくれる人がいまの自分にはたくさんいる。
ひととおりの叱責の後に、声が続く。
「"早乙女大尉はまだ行方不明よね?"」
アニーの言葉にシェリルはうなずくしかない。
「ええ。」
「"ねえ、これからそっちに行くわ。 今、市内に(ガイノスから)上がって来たとこだから。"」






それから、一夜明けた翌日の午後である。
20世紀末の、いや正確には前世紀80年代末に活躍した名車が、オリンピア随一のホテルへ向かっていた。
白地に、黄色と黒の派手なカラーリングと、牡牛のスカルマーク。
20世紀のギャングスターみたいな車。
古めかしくも機能的な外観は普遍的なハッチバックの外装をまとっている。
だが、そのエンジンユニットと自己修復シャーシは最新のものだった。
低く奏でる様なMHDユニットの回転音とともに、ランチアHFインテグラーレがホテルエントランスに入る。
緩やかなカーブを回り、ホテルの正面に横付けされる。

すぐに、駆け付けたドアマンが助手席側のドアを開く。

エスコートの手をとり、濃いボルドーにきらびやかな銀糸を織り込んだドレスの女性が長い脚を降ろした。
少し戸惑った笑みとともに「ありがとう」と。
休日の午後、周囲に居合わせた客の視線が注がれる。
ブルネットの髪に、きっちりとしたメイク。
着こなしたフォーマルドレスの完璧な装い。

「誰?」
「芸能人?」
ささやく声が聞こえた。
そして、たたずまいを正したその長身の女性が振り返り、運転席からドライバーが降り立つのを待つ。

運転席のドアを自ら開くと、ドライバーは後席に手を伸ばして靴を取った。
ドレスに合わせた高いヒールに履き替えてから、脱いだドラビイングシューズを今度は後席に放り込む。
車になにか二言三言声をかけて、指示をする。

すっ。
立ち上がったその姿からは、まさにそういう音がした。
自信に満ちた表情。
空気を変えるたたずまい。

柔らかな金髪がピンクの光沢を放つ。
その髪が、黒のロングドレスからのぞく白磁の肩を滑る。
バクンッ!
ランチアのドアパネルを閉じると、その女性が先に降りた同乗者に言葉をかけた。
「行くわよ、アニー。」
「ええ。」
ドアマンの先導を受けて、二人がロビーの奥へと消えた。


「えっ?」
「いっ、今の・・・」
残されたエントランスの人々が、やっと我にかえりざわめく。

「ぎっ・・・銀河の妖精?」
「・・・う、うん。」
ちゃんと口にしたのは一組のカップルがやっとだった。


唖然と顔を見合わす人々を置いて、主人を降ろしたランチアが、静かにそのエントランスから、地下駐車場へと進んで行った。





シェリルは案内係の黒服の数歩後を歩く。ガチガチと音がするような歩き方。

並んで歩くアニーに視線をむける。
「ごめんね。アニー。」
「あら。構わないわよ。半分職務みたいなものだし。こんなドレスも最後に着たのは娘が生まれる前だしね。」
アニーは自分の髪型を気にしながら歩いている。
今着ているかなり華やかなドレスも、アニーが自らシェリルのワードローブから選びだし、今朝方のクイックサービスでサイズ合わせをしたものだ。
さすが軍人。状況を楽しんでいるのかも。
今は、前髪が気になって仕方ないみたいだけど。
そんなアニーが続ける。

「昨日も話したけど、新統合軍でも今回の事件は重要視しているわ。 ギャラクシーの亡霊が起こすバグにしては今回は影響が大きすぎなのよ。」
アニーの話が続く。
「それに早乙女大尉は同僚だし、発端になった彼へのオーダーは私が指示したものだったし。」
「・・・。」
「どうしても力に成りたかったのよ。」
「ありがとう。」
「ふふっ、任せて。ギルからもアイテム借りてきたから。」
アニーが自分の黒いポーチを示す。
そんな小さなバックに何が入ってるのか。
「無理はしないでね、アニー。 ・・・でも本当にありがとう。」
シェリルが応えるタイミングと、案内の黒服がうやうやしく会場をさしめしたのは同時だった。

「こちらでございます。」
パーティ会場への入り口が開く。




続く!!





ところでさ、もし1か月半ぐらいで集中して書けたら、続きは「本」で!
とかやったらダメ?
冬のイベントで某方の本観てて、「やりたいなー」って再びむくむく中。
どうするかわかんないけど、お正月考えよう。
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  1. 2014/12/30(火) 16:22:44|
  2. 作品(マクロス小説)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
<<あけましておめでとうございます!とりあえずご挨拶!!(日記 | ホーム | 次はデート服の研究だーーー!!>>

コメント

沢山の作品と小説と!

明けましておめでとう御座います!本年も宜しく御願い致します!
今年も沢山の作品と小説楽しみです!そしてオフ会もぜひまたやりましょう!!

4年目も凄いですね!私も見習って頑張って続けていきたいと思います!
  1. 2015/01/01(木) 15:12:33 |
  2. URL |
  3. takubomay55 #-
  4. [ 編集 ]

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