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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

シェリル・ナイト10  ガイノス編おわりでーす!!

シェリル・ナイト9 
この続き~。

やっと起承転結の、「起・承」までが終わりでしょうか。
えええ、冗長でつまんなーいい? まあそういわずに。

ええとですね、でももう一回分あっぷしたら、また構想ねりなおさないと話が変なことに気が付きました。
またしても時間もらいます。
まったく、1-2か月で一冊作っちゃう人って、マジすごいよ・・・。

では→ 


「このまま大気圏離脱とか出来そうだわ・・・。」
長大な滑り台を駆け上がる。




まったく・・・朝からシェリルを見失ってしまうなんてっ!
彼女のことだから家でノンビリ出来てるわけが無いって、踏んでいたのに。
だから、早めに様子を見に行ったのに!

執務室に向かいながら、アニー・ブライス大尉は思わず口にしてしまう。
「もう! 早乙女大尉も見つからないままじゃない!」

何かを、けっ飛ばしたい気分。
だが、通路の先のゴミ箱はすでに倒れていた。
「っ・・・先をこされたわ。」

いやいや・・・、こんなって。
ゴミ箱が倒れたままって? アニーは周囲を見回す。
「(誰も直さないの?)」

ううん、清掃ロボットがいないんだわ。
見慣れた廊下の風景に、急に違和感を覚えた。
「清掃ロボットが居ない・・・。」

"ピッ"
携帯の小さいビープ音が、アニーに着信を知らせる。
「管制室から呼び出し?」
アニーの声は、心なしか、その廊下にいつもより少し響いた。





バクンッ!
最後はなだらかになったスロープを上がり切る、そこは陸戦型クアドランのハンガー(格納庫)の一角だった。

巨大なクアドランの足元を走り抜ける。
オリジナルサイズのメルトランパイロットが、見慣れない車の突然の出現にびっくりしている。
彼女の口許が、さおとめたいい?と、動くが、シェリルはそこまでの確認はしない。
忙しいのだ。

「キット! アルト達が昇ったエレベーターは何処に上がるの?」
巨大なハンガーから、基地の滑走路へとインテグラーレが飛び出す。
ボンネットから振り落とされたルンバの部品が遠くへ転がった。

「"西貨客ターミナルです、変ですね。呼び掛けに旦那様の応答がありません。"」

西!あっち。

「滑走路を横切るから飛行機を止めて!」
「"って、やっています。  ですが・・・、緊急コール指示が管制に通じません。"」
「なによそれ!」
すでにインテグラーレは主滑走路に入り込んでいる。
シェリルの向かう方向にVFの機影が見える。
離陸? いや、アプローチだ!三機。

「私が話す!管制室につないで。」
「『カチッ・・・』」
キットの返事の変わりに、機械音が続く。
システムはアナログではない、切替えに機械音は発生しない、だがAIは時々こういう事をやる。

「『ザザッ・・』」
ノイズにつづいて、弾けるような怒声が届く。
「『シェリル!あなたいったいそこで何をやってるの!  『朝からさんざん探したのよ!まったく、あなた・・・』」
シェリルが返事をするすきがない。

「アニー! 滑走路を横切るからアプローチを止めなさい!」
シェリルが負けずに返す。
「『なっ・・・!』」
一瞬言葉を詰まらせるが、アニーがすぐさま管制室で指示を飛ばし始めた。
イヤホンチューブ越しに会話が聞こえる。

「『状況知らせて! ちょっと!ソード1、2、3は進入中止。すぐに上昇しなさい! ほかのアプローチ中の機体も上空待機よ!』」
慌ただしい雰囲気が伝わる、ソード隊のパイロットの悲鳴にも似た罵声。
畳み掛けるアニーの声。
「『うっさいわね!銀河の妖精を踏みつぶすってなら、対空ミサイルよ!!』」

構わずにシェリルはアクセルを踏む。
「『!!~!』」
すでにイヤホンチューブに聞こえるパイロットの声は、言葉になって無い。

3機のVF25が低い姿勢でシェリルに向かい飛び込んで来た。
一瞬で、左右の2機が急上昇に転じる。 機体の白い腹が左右にひるがえる。
だが、中央の機体は逃げ場が無い。

アクセルを踏みたおす、せまるVFをシェリルが睨み付ける。
そのVFが、一瞬で低い姿勢からガウォークへ変形、さらに変形。
ガンポッドを投げ捨てたバトロイドの手が、インテグラーレを跨ぐようにその先に伸びる。
相対速度が支配する瞬間の世界。
伸び上がるようなバトロイドの動き。

駆けるランチアを飛び越えたロボットアームが、ついた手を支点に、身体を抱き込む様に回る。
高さ18メートルに及ぶバトロイドがシェリルの車に触れずに、前廻り受け身を取る!

シェリルが駆け抜けるのと、飛来したソード1が、その巨体の回転運動を受け身で納めるのは、ほぼ同時だった。

「ソード1、 ナイス・ランディング!」
シェリルが思わず叫ぶ。 バックミラーで、うずくまったバトロイド形態のソード1が振り返る。
「『シェリルさん!! あぶないじゃ・・・』」
ソード1パイロットの悲鳴にも似た声を置き去りにして、インテグラーレが走り去る。

「アルトは出てきた?」
シェリルの問い掛けにキットの応えは少し間が開く。

「"シェリル様、オリンピア向けの無人貨物シャトルが飛び立ちます。西滑走路から。"」
少しの間、
「"これにだんな様が乗られていると思われます。ヌーリィお嬢様も一緒です。"」

貨物シャトル? 西滑走路・・・。
いたっ!

貨物シャトルとしてはわりとスッキリとした機体がタキシングを始めている。

「アニー!聞いた? あの機体にアルト達が乗せられてる!止めて!」

「『大尉が?』」
すぐさまアニーが行動を起こす。
「『西滑走路を閉鎖! 無人機は誰がコントロールしてるの!』」
アニーの問いかけに管制官が応えていく、様々な指示が飛んで行くのが分かる。
シェリルは車を走らせる。


「"シェリル様、だんな様のVF機の起動コードを下さい。"」
突然キットがシェリルに呼び掛ける。
「アルトの機体って、クイーンズ・ナイツの? えっと、Sで始まるシェリル、そのあとにL、O、V、・・・」
「"L、O、V、?"」
「ああ、もう! シェリル・ラブラブよ!」
「"あっ、ラブラブですね。(ったく。)"」
「あんた、今、『ったく』って言ったわね!」


管制からアニーの声が響く。
「『シェリル! プログラムが反応しない。 運送・清掃系統が乗っ取られてる?』」
二言三言の管制室内のやり取り・・・。
「『あんな貨物シャトルのコントロールが、ルンバと同じ? バカ言わないで!早く止めなさい!』」


貨物シャトルはすでに離陸を開始している。

「"シェリル様、飛びます。"」
「え?」
シェリルが応えるのと、そっと伸びたガウォークのマニュピュレーターが、優しく車体をすくいとるのは同時だった。
機体番号SMS1123。
ブルーラインのクイーンズ・ナイツVF25だった。

ランチア・インテグラーレの四つの脚が滑走路から離れる。
とたんに、シェリルのハンドルに伝わる緊張が解ける。
テイクオフ!!

「"やつの頭を押さえます!"」
飛び立ったランチアが、細身の貨客シャトルに接近を開始する。

「!」
だが、キットとシェリルの目の前で、シャトルは轟音とともに宇宙(そら)にかけ上がった。
「『なっ…!』」
管制室からアニーの驚愕が聞こえる。

「"追います。"」
「もちろん!」
シェリルが応じる。

白い噴煙が、やはり噴煙をあげて先行する光点を追った。



車体が揺れる。
加速Gがシェリルをきしませる。
「くっ・・・」
離されてゆく?
貨客シャトルのはずだが、細く流線型のそれは、大気を切り裂き、駈けのぼり続ける。
緊張時の惑星脱出艇?
いずれにせよ、貨物シャトルと言うにはいささか高性能に見える。
パイロットがいない環境でもVIPを惑星外に安全に脱出させる自律機、そんなとこか。
普段ならVF25メサイアの2基の熱核タービン・エンジンでも同じ事が出来る。
だが今は小判ザメよろしく、シェリルとキットが張り付いている。ピンポイントバリアーによる耐衝撃コーンも前面積が大きくならざるを得ない。
このまま見送るしかない?

「っ・・・キット。 アルト達がさらわれちゃう。」
キットが加速をあきらめる。
「"もうすこしですが・・・。 旦那様とヌーリィお嬢様の生命反応。あと、あの機体の慣性制御反応も入手できました。おそらく無事であると思われます。"」
すでにシャトルは白い航跡の先で光点となっている。
速度の差は圧倒的だった。
「(車を抱えてちゃキツいわ。) あれ・・・、何処に向かうと思う?」
「"オリンピア船団でしょうね。"」

昇る噴煙をにらみシェリルがつぶやく。
「・・・行かなきゃ。」
「"はい。"」



ここまで!
2014/09/23
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