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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

シェリル・ナイト6  まだ地下にいます。

シェリル・ナイト 1
シェリル・ナイト 2
シェリル・ナイト 3
シェリル・ナイト 4
シェリル・ナイト 5

例によってこの続きです。
悪役(ゴアではないよ)の登場シーンをつくったら、アクションシーンが長くなりそうで・・・まだガイノス基地の地下にいます。
うううむ。 わかりずらい、冗長だ、キャラが変わってきた・・・など、指摘がありましたらお願いします。
感想、ご意見、歓迎です。 多少辛辣でもOK!!(ドキドキ・・・



さあ、お姫様、待ってなさい。 騎士様が助けに行くわ。



クローゼットに向かうと、シェリルは外出のための服を選ぶ。
オリンピアの自分の部屋にくらべれば、ガイノスのこのアルトの宿舎には実用的なデザインしか持ち込んでいない。
よくいえばリゾートウェア、普通に言えば文字通り普段着だ。

ボトムは黒地のショート。
それに肩がすこしのぞくゆったり目のアウター。
前によく着ていた服と似た、やわらかい水色のをチョイス。
これなら遠目でもアルトはあたしに気が付く。
フロンティアでデートとか、「いっぱい」していた頃のコーデだ。

でも、比較すればあの頃にくらべて落ち着いたデザイン。 ひらひらはしてないし。
機能的なのが今はナイトにとって重要。

「行くわ。」
シェリルは玄関ホールから屋内ガレージのドアを抜ける。
キットが、リモートでその外扉を巻き上げる。

ガレージに明るい午前の光がゆっくりと入る。
牡牛のスカルマークを背負ったランチアHFインテグラーレが、再び浮かび上がった。
キットの体にはすでに火が入っている。
MHD発電の小さな唸りが聞こえた。





すこしゆっくりしすぎたな。
直接光では無い。 反射光だが、朝日とともに明るくなってきた地下空間をあらためて見渡す。
林立する無機質な支柱をぬって、天井の発光部から差し込む光は、森のなかの木漏れ日を想像させる。
数メートルの天井高を持つ巨大な地下空間。
導光管から取り込んだ光が、分散して、先の長い滑り台を照らす。
今は、昨日滑り込んだ地上からのスライダーとそう離れてはいない退避スペースにいる。
ここには、いくつかの広いベンチと、緊急用キット(ライト、食糧、水、毛布、コール装置など)が有るだけだ。
湿度が高く、逆に気温は涼しい。
ゆるやかな朝日とあいまって、森林の奥にひそんでいるかのような気分だ。

「さあ、おしゃべりはそのくらいにして、帰る準備をしようか。」
お茶をすすり、今度は学校の話を始めた少女に、アルトが促した。
ヌーリィは「?」って顔をする。 そして周囲を見回してから快活に応えた。
「そうね。うん!わかった。」
この2、3日で一番の笑顔を見せてくれる。

よかった、笑顔が戻ったことがアルトには嬉しい。

ふさぎ込み、どこかなげやりなヌーリィを連れて、昨日は空宙港に入ったのだ。
異常を感じたのは、清掃ロボットや、空宙港内の監視システムからだった。
突然、連携し追い立て始めた自走ロボット達を、からくもまきあげ、搬出スライダーから地下に逃げ込んだ。
監視システムはあきらかに静止していた。
空宙港のセキュリティシステムは、その襲撃に荷担する事は無かったが、事件が起きているとの反応はしていなかった。
当局が事態をどこまで把握しているのかがわからない。


足がもつれた少女を背負い、からくも逃げ込んだここで、アルトは彼女の発熱に気が付く。

V型感染症・・・、そこまでが昨日の出来事だ。







昨夜たどった高速道路を、再び空宙港へと車を走らせる。
車載AIは黙ったままだ。 キットは何も起きていなければ寡黙なタイプだ。

「タイプ(性格)か…。」
アルトが一緒の時はナビゲーター機能くらいの反応しかしないのに、このクルマったら!

ハンドルを握り、道路を見つめながら、シェリルは考え続ける。
彼女のシンボルであるストロベリー・ブロンドが、顔にかかる。 シェリルは前髪をかきあげる。

そう。
例えば、どう探しても、侵入の形跡がないのなら、巧妙に痕跡を消したんじゃなくて、そもそも侵入してないんじゃないの?


「"シェリル様。"」
押し黙ったままのシェリルに車載AIが語りかける。
「なに?」
「"本日のガイノス空宙港関連公報のアップデートを検索しました。それによると、地下空間の清掃補修計画が2年前倒しとなり、今朝方に実施認可がおりています。"」
2年前倒し?
シェリルの眉がいぶかしげに寄る。

「"エネルギー備蓄が完了したのと、漏水不良の早期対策からとか、そんな理由です。"」

「・・・怪しいわね。 ・・・キット、宙港の地下には潜入できる?」
「"2キロ先、保守区画から作業用ランプウェイが延びています。遠隔で開錠させて置きましょうか?"」
「お願い。」
シェリルがアクセルを踏み込む。

白いインテグラーレが増速する。





ガッシャ!
「(はんっ!)」
乱暴に腕を振ったら、左のアームが脱落した。拾って関節に押し込むとロックがかかる。
『カッチ』
緩んでいたようだ。
ちっ、せいぜい人型と言ってもこの程度。
下半身にいたっては車輪での移動だ。簡単にいえば自走椅子に上半身が載っている。
ふるぼけた体は、グリスの油染みと、空宙港設備特有のカーボン付着で黒ずんでいる。
しょせん、古いサービスロボットだしな。
もっとも、だからこそ「入れた」のだが。

こむすめを連れているのはアイツか?
早乙女アルト・・・SMS教導隊大尉? バジュラ戦役のエース?
はっ、これはこれは。
ゆっくり復讐と洒落こんでやる。


あともう一人は、ああっ?シェリルか?
昨日からでてくるようになった麗しの歌姫・・・。
あははは、シェリル・ノームか。懐かしいね~。いい女になったじゃないか。
こちらもゆっくり相手してやるかな。

ふっ・・・
オ・レ・ヲ・ナ・メ・ル・ナ・ヨ





「彼」の周囲で、数百の赤いLEDがうごめく。
彼らを載せた貨物エレベーターがゆっくりと地上階を離れ降下をはじめた。
ゆっくりと・・・、地下へ。




つづく!





このあとアクションのはずです。
薄暗い場所だから、読んでもよくわからない・・・って、ことにならないようにがんばります!


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  1. 2014/08/25(月) 23:32:42|
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