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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

LAI研究室の初夏、開放的な夏の予感

シェリル・ファンブログのテコ入れじゃ!
とかいいながらこの程度です。シェリル出てきません。

これねえ、小道具ネタわかるかなあ。
もともとは、シェリルが取り出した「ゼントラーディ技術を応用した香水」が、なにか特別な事をする・・・っていうシチュのためだけに考えた小道具なんだけど、使い方が思い至らずでさ。
シュシュッって、シェリルが黒のロングドレスで香水を・・・って、そんな想像を生かすためだけに考えたの。
・・・もちろん今回はそんなシーンはありません。
ああもう! とりあえずよろしければ・・・・。ヨンデチョ。


「きっ、来たぞ!ついに来たぞ!次は俺らのチームのプレゼンだっ!!」
若いプロジェクトリーダーが小躍りしながら研究室に飛び込む。

星間企業LAI。 工学部門エンジニアの開発チーム連中(なかま)が目を合わせる。

「それって・・・、」
「そう! あの特別顧問が同席する、アンジェローニ副社長肝煎りの、グループ合同プレゼンだよ!」
「おおっ!」
青地の作業着の技術者からどよめきが広がった。

初夏の風が薫る。


「さて・・・、あらためて何を発表するか?だが。 分子カウンター技術の応用でいいかな?」
ユニットリーダーの先ほどの青年が言う。
ミーティングに同席しているのは彼を含めて四人。

「まあ、僕らの研究成果物ってそれくらいだろ? ハード面の精度が弱いけど…。」
クラシカルな眼鏡をかけたもう一人が返す。

分子カウンター技術。 
もともとはゼントラーディ兵装の微細技術。
空間に広がった分子同士が連携し、特定の条件に合致した動きや反応を正確にカウントする、NANO分子技術。
白兵戦でのトラップや、微細な場所での侵入者カウントなどの応用がすでに存在する。

漂う分子カウンター同士が情報を共有することで数を数える。
「・・・ゆえに、わかりやすく言うと、 うすく漂う香りが意識をもった様に、特定の行為の回数を数えてくれる、のだが・・・、」

『問題は、なにを数えさせるのが、インパクトがあるか?』  居合わせた全員が声を合わせた。

「回数を数えるって、なんかランカ・リーの歌詞にあったよね?」
「あっ、『ねこ日記』?」
「ブランコが飛んだ数、ロケットが発射した数?」
「もっとロマンチックなのあったろ…ほら、『あなたとのキスを~♪』」
「おっ!もらい!カップルのキスの回数カウンター!出来るかも。」

「ありゃりゃ、それなら行為そのものも・・・ 」 発言の少ない青年が口を開く。
「おおい、そりゃあ、あからさま過ぎるだろ? だいたい指を折って数える事ができるのに分子カウンターなんて要らないだろ?」
「いや、一晩で10回以上とかなら・・・」
「おいやめろ! だいたいあの特別顧問にそんな事言えるのか?」

四人が目を合わせる。
『・・・ごくり』  誰か?あるいは全員がつばを飲む。
同じ事を想像して? 顔が・・・ゆるむ。

「まっ…、聞いてみたくはあるかな?」

初夏の風がゆっくりと研究室を渡る。



「だめだめ!次~!」 ユニットリーダーの青年が空気を換える。

「特定の言葉もカウント出来るぞ、『好き』とか、『愛してる』とか。」
「おっけ、採用!あとはー?」
「条件合わせれば涙の量なんかもいけるよ。千分の1cc単位とかで。」
「いいね、映画館とかに売れそうだ。」

「片思いの女の子用に、特定の男子が何センチ以内に近付いたかの距離カウントは?」
「いいねえ~ロマンチックだ。」

「条件の変化率という意味では温度なんかもカウント出来るぞ。」
「体温とか。」


「体温?」

「体温…、誰の?」
「いや、そう・・・マッピングしてさ。」

「体温…分布?」
「いや、もっとディープな・・・。」

「ごくり・・・」、 再びだれかの喉が鳴る。
「なあ…、スリーサイズとか、足のサイズとか、3Dコピー用のデータは採れないの?」

「ごくっ・・・」
だれかがもう一度息を飲む。

「立像体データか? 体温計測とか凹凸レーダーとか、総合的に使えばある程度は…。」


「いや・・・、それは・・・。」
「いや、いや・・・・。」

ざざ・・・、初夏の風が少し強く吹き、研究室のカーテンをゆらす。






「棄権?あのグループが?」
「はい、倫理委員会に問い合わせをして出した結論とのことです。 理由は非公開とのことで。」
「ふううんん・・・、ちょっと気にしていた研究だったけど、何があったんだろ?」
「さあ・・・。結局参加は他の二つのグループの・・・」
秘書の言葉を最後までに聞かずに、副社長のルカ・アンジェローニは外に目をやる。
梅雨明けの屋外の日差しは、だいぶ解放的な雰囲気をおびてきた。
「もう夏だなあ。」
「・・・はい。」






FIN
(すんません、終わり~・・・・。)
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  1. 2014/07/15(火) 22:30:37|
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