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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

シェリル・ナイト   ・・・ってアレジャン、もとねた。とりあえずプロローグ的ななにか。

ええとですね。
これの車が出てきます。⇒スキーに行ってカーアクション

で、このお話し。この前のグレイスとマリの決戦前夜譚よりもさらにプロット組めてません。
ナンテコトでしょう。
気を取り直して、
萌え処は、シェリル・アクションです。似合うとか似合わないとか、歌姫らしくないじゃんとか・・・お目こぼし下さい。

このあたりの夫婦なシェリルのわたしのイメージは、
・スケジュール管理できているから、お休みはわりと自由。
・アルトとの時間も大事にしている。むしろアルトの方が有給とりづらい。
・VFライセンス取得あたりから、メカとか操縦系に強い。マシンをぶん回すメチャクチャ美人がいる! 「あっ、シェリルだ。」って。
・家事、お料理はあいかわらずダメ。
・明確に結婚した自分達をイメージできている。 あるいは、すでに結婚している。
・人気絶大なれど、もうアイドルって年齢ではないから、顔なじみの職員とかは普通に接している。あいかわらずお美しい~。
・格闘技とか、銃とかはダメ。ダンスレッスンでカポエイラができるけど格闘技とは思っていない。


そんな感じが基本設定です。
よろしければ尻切れですが・・・。







シェリル・ナイト




降下が始まる。

ファーストクラスのその座席は、贅沢な眺望を確保している。
望むのは赤茶けた大地と、青い海洋。
境となる沿岸部の薄く輝く緑。
ゆっくりと大きくなる惑星の大気が、中型往還機を押し返す。
機体はそのショックをゆるやかにしりぞけて、静かに、夜の側にもぐりこむ。

惑星唯一の都市の灯が、またたく。
この高度から見れば、惑星が違っても、100年前でも変わらない。 見えてきたのは人々の生活だ。
往還機は、テラ・フォーミング中の惑星と、植民母船団をつなぐ定期便だった。



オリンピア船団が、フォールド廻廊の中心(ハブ)となる今の場所に停泊してから十数年が経つ。
通商の要とされるその宙域は、ハイパーフォールドの普及で、ますます重要性を増していた。
そして、銀河の一大情報拠点であり、ユニバーサルボード配信会社が居を構えるオリンピア都市船団の、そのさらなる内側に、惑星があった。

惑星ガイノス4。
文字通り星系で四番目の内惑星だ。


ゆっくりと着陸した機体が、タキシングを終え、空港のキャットウォークに接続する。
シェリルは案内されたゲートから機外へ向う。
今日の到着最終便だ。
テラ・フォーミング途上であり、政府関係者や、ゲートキーパー部隊、技術者やその家族が主な住民であるこの惑星の夜は早い。
ジーンズにジャケット、サングラス、飾り気のないブーツと簡素ないでたちのシェリルは、なじみの空港職員に手を振ってから、すでに人気のない往還機ロビーを足早に抜けた。
オリンピア政府が管理するこの内惑星への降下は、内国旅行の範疇となる。煩わしい手続きはない。

隣接する駐車場棟へと向う。
最近では、アルトの勤める軍基地や、士官宿舎へ通う時は、自分のセダンを使っている。
最終便や早朝など不便な時間での利用も多く、そのほうが気楽にも感じる。

契約のセキュリティ・エリアに入ると、シェリルは自分の車の隣に、アルトのHFインテグラーレが置いてあるのを見つける。
「(あら? 空港からどこかに行ったのかしら。)」
彼の車がここにあることは珍しくはない。
隣接する軍施設で公用車に乗り換えたとか、移動は訓練チームと一緒の輸送バスだったとかはよくある話だ。
しばし迷ったが、彼のインテを選び、運転席に滑り込む。
まあ、彼が私の車で帰れば良いのだから。
たまにはね。
生体認証が車のエンジンを起動させる。
ハンドルを握ると、車載AIがウエルカム・サインを表示した。


空港から直接接続する高速道路をルートに選ぶ。
「(あいかわらずゴツゴツする車ね・・・。)」インテを走らせるシェリル。
この車は、わざわざフロンティアから持って来たのだ。
かってはランカ・リーの一方の兄の愛車だった。
妊娠したキャッシーに拒まれて、泣く泣くオズマが手放したと聞いている。
残念ながら、そのうちアルトにも手放してもらわないといけないかもね。

さて、そんなアルトだが、車載AIに指示した電話が通じない。
『この連絡先は現在、使用圏外か、通話できない・・・』
無愛想な留守電応答が聞こえるだけだ。
「なに?まったく。」
せっかく休暇になったのに、理由があってオリンピアには来れないって言うから。
だから、このあたしが出向いているのよ? どうかしているんじゃないの。
車のアクセルを踏み込んだ。

大型のトレーラーを少し乱暴に追い越したシェリルは、バックモニターに映る一台が慌てて追い上げて来たのを見逃さなかった。

「?」

白のごくごく普通の商用車か。パパラッチでもないだろうが・・・、一応。
「キット?」
シェリルが表情を変えずにフロントパネルに呟く。
「"はい。"」
「後ろの車、注意してくれる?」
車載AIが応えた。
「”了解しました。シェリル様”。」





しばらくして、今度は車載AIの「キット」から呼びかけられる。
「"シェリル様。"」
「何?」
AIの声は基本的に無感情に聞こえる(そういう風にできている)。

「"後方から接近してきます・・・"」
「って、さっきの不審車?」
キットの声をさえぎり、シェリルはバックモニターにその影を探す。
「?」
白い車はすでに見えないし、特に怪しい車とか目立った動きはない。
と言うよりも、ここはそう大きくない惑星開発都市の郊外だ、すでに車の数も減っている。
遠くに「(単車?)」
オートバイのような単灯ライトが見える。

「どうしたの?」
AIが応える。
「"お気をつけ下さい。どうやらVF-171ナイトメアプラスの類かと推察されます。"」

何を言っているのか。
「VF? バルキリーって、ここ高速道路よ。」
だが、バックモニターの単灯が突然、上に飛び上がり、視界から消える。
「!?」
「"少しアクセルをお開け下さい。どうも後方からシェリル様を捕獲しようとしているように見受けられます。"」

そのばか丁寧なキットの呼び掛けを最後まで聞くまでもなく、シェリルの視界に巨大なマニュピュレーターが写る。
ガウォークの両手!?
大きな金属製の手が、シェリルの乗るHFインテグラーレをすくい取ろうと迫る。
「!!」

ドッ!
シェリルがアクセルを踏み込み、インテが急加速するのと、巨大なマニュピュレーターが閉じられたのは同時だった。
辛うじて、そのロボットアームから逃れる。

「なっ!」
シェリルはさらに車を加速させる。
バックモニターには、一瞬失速しそうになったガウォーク形態のバルキリーが、機体を横に流してから態勢を取り直すのが写る。
最大の翼角に広げられた巨大な翼が風にたわんでいる。
信じられない大きさの鋼板が空気を押退け揚力を得て、迫る。

「なんなの!いったい!!」
「"シェリル様? あのVFはだんな様ではないのですね?"」
一瞬、その可能性をシェリルも考える。
だが、
「バカ言わないで!冗談でもアルトはこんな乱暴な事しないわ。」

スピードを増した車の後ろに、慎重なホバリングでその正体不明のVFがまた近付いてくる。
アームでの捕獲に自信があるのか、慎重な重心操作に専念して接近を試みている様だ。

「"わかりました。緊急事態と判断。アシストに積極介入します。 車をご自由に操作いただければ適時補助させて頂きます。"」
「あら、頼もしい。」
シェリルの口許に笑みが浮かぶ。

アルトのHFインテグラーレの車載AIは、軍用の特殊品だ。
装備に至っては、LAIとSMS特注だ。
アシスト運転があれば、IP/IFでの視線運転と、装備されたガスクラスターでの移動が可能になる。
車載AIの補助運転プログラムもそこらの仕様とはデキが違うのだ。

「行くわよ!」
シェリルがハンドルを振り、迫るガウォークを揺する。
「まずは高速を降りましょ。戦闘機と最高速勝負じゃ、かなわないわ!」

「"了解です。一番近い出口は2キロ先ですが、反対車線を800メートル戻ったところにもランプウェイがあります。"」
「分かった!」
即答するとシェリルはバックモニターと、向かいの車線を確認。
よしっ!

思いっ切りハンドルを切り、同時に思いっ切りサイドブレーキを引く!
リアタイヤが悲鳴をあげる、白煙をあげて滑りはじめる。
ブレーキをリリース、アクセルを押し込む。
遠心力が車体を振り回す、シェリルは車を180度旋回させた。
キットの補正もスムーズに決まる。

そして回頭した車に再び加速が加わり、対峙したVFが眼前に迫る。
伸びるマニュピュレーターのすき間と、丸太のようなガウォークの脚部を縫うようにすり抜ける。

やりっ!

って、シェリルがハイウェイを逆走? 明日のニュースになっちゃうわね。

そのまま左に突破、中央分離帯の緑地を突っ切った。
目標を失ったVFが慌てて態勢を切り替える。上体を倒して滑り込むような旋回。
振り回した腕と脚が、ハイウェイのポストや支柱をなぎ倒す。
砕けたガラス片や樹脂が粉々になりバルキリーの周りを舞う。
「はっ!たいしたものね。」モニターの様子を小脇に見たシェリルが呟く。正体不明のバルキリーは失速もせずに再び態勢を取り直そうとしていた。

「キット、地対空ミサイルとか装備はないの?」
「"シェリル様はテロリストか何かで?"」
「あはあんっ? ・・・冗談よ!」
車載AIのデキも確かに違うのだ。


「キット!高速降りたら、地下かトンネルか、閉鎖空間を探して。ついでに、軍と警察に、SMSとプロダクションに、ありとあらゆるところに不審者通報と救難要請よ!」
「"了解です、シェリル様。とりあえず次を右へ。"」
「右にしか道なんか続いて無いわよ!」
シェリルがハンドルを切る。

キュッ!
タイヤがスキット音をあげる。
港湾地区への下り坂を駆け降りる。
小型環境プラントの組立て地区だ。
隣接する緑地公園の木々が(半分が人造、もう半分が本物)突然ゆれる。
けして豊かではない葉が散り、小枝が吹き飛ぶ。
バルキリーが降り立ったのだ。


「(ったく!管理局の人が泣くわよ。)」

シェリルは再びハンドルを切ると、プラント建設施設群に車を向けた。








つ・・・つづく?
(期待しないで待ってて!アルトがでてくるまでもう「一山」なんだけど・・・まとまらんですがね。)
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  1. 2014/02/09(日) 19:17:34|
  2. 作品(マクロス小説)
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