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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

クリスマス小話 (後編)

昨日の続き。電車でかいたやつ。まあ今日うpしちゃう方が吉と判断して。
よろしければ。 ・・・二人に穏やかなクリスマスが来る事を願って。   


「すっごーい、完全変形じゃない!」
シェリルが自分のケー鯛を操作すると、目の前で、白地に赤と黒のラインのそれが、バトロイドからガウォークに変形する。
ぴょこんと飛び上がると飛行形態へと変わり、くるっと頭上を一周。
またガウォークに戻り、リビングに座るシェリルの膝元にちょこんと降り立った。

思わずもう一度、リモコン画面の「デモ」のアイコンを押す。
フワフワの白い縫いぐるみがまた飛び上がる。
くるっと変形。

どの形態も可愛らしいけど、ガウォークが一番かわいいかな~。


「気に入ったか?」
アルトがオープンのキッチンから声を掛ける。
エプロンを外してからシェリルの隣りにやって来た。
「うん!」

クリスマス・イブもすでに深夜。 二人の仕事上がりが遅い事は、前から分かってた。
だから予定通り、帰宅してからの軽いご馳走とワインで夜食を済ましたところだ。
こんな深夜の食事にしてはちょっと多過ぎだけど・・・まっ、イブだし。

「基本は、縫いぐるみなんだけどな。」
「どうやって飛んでるの?」
「重力ジェネレーターのキャンセル機能があるみたいだな。 だからオリンピアみたいな人工重力の都市宇宙船でしか飛べない。」
「ああ~っ、キャンセルして飛ぶんだ?」
「そう。」

アルトがバルキリーを無造作に拾い上げる。
「でもこいつの真価は別にある。」
シェリルがアルトから、バルキリーを取り返す。
「もうっ。どんなよ?」
「メッセンジャー。」
笑いながらアルトが続けた。
「さっきみたいに、『シェリルを呼んで来てくれっ!』って言えば、自分で対象を探して関連の飛行申請と許可を取って、さって、飛んでく。」
「飛行許可も取るんだ!じゃあルート計画なんかも自分でやるのね?」
へええ~と、シェリルがあらためて縫いぐるみを両手で持ち上げて眺める。

「まあ電話やメールで充分なんだけど、メッセージカードくらいなら運んでくれる。たまにはいいだろ?」
「ラブレターとか?」
「ははっ、それは書いた事がないな。」
バルキリーを抱えてシェリルが微笑んだ。
「ふふっ、アルトのラブレター運んでるってばれたら、ファンに打ち落とされちゃうわ。」
「武装させるか?」

他愛も無い会話が続く。

しばらくしてアルトがバルキリーに話しかける。
「さあ、バルキリー。そろそろシェリルさんを寝室に案内してあげて。」

シェリルの膝元からちょこんと飛び出したバルキリーはとことこと歩き始めた。

リビングのドアで振り返り、シェリルが付いて来ないのを見ると、また激しく腕を振る。

「何か、こいこいってやってるわよ?言う事聞かないから怒ってるみたい。」
「ふむ。まあ俺はどこでもいいんだけどな。」
アルトがシェリルを優しく抱き寄せる。


ガウォークが肩をすくめてみせた。


日付はもうクリスマス。


FIN
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  1. 2013/12/24(火) 21:55:03|
  2. 作品(マクロス小説)
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