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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

決戦前夜34 <決戦!決戦>

ええとですね、全編戦闘シーンです。
萌えは皆無・・・・。
今回は、かなり状況描写、情景説明を織り込んでます。 いや、2次作家だからさ、毎回、背景とかはしょってる自覚があってですね? オリジナル的な戦闘シーンだから・・・って、やってみました。
どうでしょう、伝わりますでしょうか?
では、言い訳はまた明日にでも。

よろしければ~ → 
オートマトンのEXギア兵団は、3体ずつの小隊編成になっている。
色分けされた各隊各機には、番号がふってある。パープル1、パープル2、パープル3といった様に。
今、マリの目の前に広がるデスプレイ。 それはEXギアを装着したマリのヘルメットバイザー内に投影されたものだったが、指揮官用のそれは、よりリアルタイム指揮に特化した機能を持っている。
3次元補正が実際の画像に重なり、作戦状況、敵味方配置を表示していた。
敵認識されているのは、中央のマクロス・フロンティア新統合軍 都市防空隊所属の、MBR-MKⅥ バトロイド・トマホーク。
そしてそれを指示、コントロールしている、機械化兵じみたグレイス・オコナーなる女性。
彼女は遮蔽物を選びながら、移動している。

味方は、ここまでで、6機のEXギア兵を失くした。残りの29+1機で編隊を組みなおす。
(+1は自分だ。)マリは、肩にブルーラインの入ったEXギアで武装し、そのエンジンポッドの炎で、中空から戦場を俯瞰(ふかん)していた。
「グレイス、・・・いくわよ。」




<決戦!決戦>

グリーン、イエロー、ピンクの各小隊が、急降下爆撃のような攻撃をデストロイドに仕掛ける。
関節部やコックピット周辺に集中的に銃弾を浴びせるが、移動するバトロイドに効果ある攻撃になっているのかどうか。

ゴッ!
EX兵の一機が、旋回する砲筒で、また叩き落とされた。
回転方向を急反転させて、斜め下から打撃?

「ちっ!上手い使い方。」
リニアクラッチの無段階調整砲台だ。旋回速度と精度は半端ない。 
マリの苛立ちが思わず口に出る。

無人とはいえ、ひしゃげて横たわるEX兵は見るに忍びない。
何よりこれ以上戦力をそがれるのはかなわない。

それでも、
「各隊!バトロイドへの攻撃続行! レッド!パープル!挟み撃ちにするわ!その不良グレイスを押さえるのよ!」

マリの視線の先で、半裸のグレイスが再び物陰に飛び込む。
レッド2が、その半壊したビル壁に、ライフルに装備されたランチャーを打ち込む。
白煙を引きながら飛び込んで行く簡易ミサイル。
ドッ!! 破壊する!
すべてのEX兵機体が、爆煙の向こうに銃弾を浴びせる。

が!
「くっ!いないじゃない!」
銃撃を浴びせ、グレイスのいた、半壊した、いや、いまや全壊したビルの中に、彼女はいない。
壁すらすでにない残骸。その場所に踏み込んだレッドとパープルの各機が検索開始。
数秒の動作だが、人がキョロキョロするのと動きは大差ない。

デスプレイに警告あり!
「下っ!」マリが叫んだのと、埋もれた側溝あるいは、配管のような溝から、グレイスの裸の足が蹴り上がったのは同時だった。
足をとられてパープル3が倒れる。
放り出された銃がすくいとられて?

「ばッ! ここで敵に銃を取らせるなー!」
マリの怒声が響く。

EX兵向けのアサルトライフルは、半裸の女性が抱えるにはいささかそのサイズが大きすぎる。
だが、軽々とそれを取り上げた、そのグレイスは、なんらのためらいなく、その大き目のライフルを振り回した。

それは正確な横正射だった。
味方のEX兵が銃を構える暇も無い。
だが、パープル2が、目にも留まらぬ速さで、マリの目の前に飛び出す。
そそがれた銃弾を全てその体で受け止める。
全弾を撃ちつくした半裸のグレイスは、ごていねいに、そのパープル2に向かい、ライフルに装備されたグレネードランチャーを放つ。
ドッ!!
炸裂と同時に、目の前でパープル2が崩れ落ちた。

「!」
それが機械の自動兵士とわかっていても・・・・、

「こっ!このくそゾンビ!」
マリは突撃銃をもうめちゃくちゃに放つ!
こんなゾンビがどうなったって知らない!
とにかく黙れっ!
ローラーを唸らせマリが疾走した。


「!?」
それは瞬間的な動きだった。垂直のバンジージャンプの様に、突然!グレイスが頭上に消えたのだ。

「しまっ!」
あの単分子ワイヤーだ。
いつの間にか近づいて来ていたバトロイドの腕にそれを絡めて、グレイスが引き上げられてゆく。

やばい!
「退避!」
マリの号令で、残ったレッドとパープル隊が跳躍する。
トマホークの巨大な足が、その場所に降り下ろされたのは、百分の何秒の差でしかなかった。
廃墟にその足音が響き、爆発のように埃が舞う。

「そのゾンビを叩き落すのよ!」
飛び退ったマリが、上空を舞う残りの小隊に命令する。 ここまででさらに7機もロスト?デスプレイが告げる。

あの手首あたりに、何か射出機能が内蔵されているのか? 半裸のグレイスは、次の単分子ワイヤーを繰り出し、トマホークの体をほぼ垂直に駈け登る。
「スパイダーマンかっ!」
20世紀のヒーローだっけ?

一方、グレイスが取り付くための動きが隙を作ったのだろう。
振り回される大砲を避けて、グリーン1が、そのトマホークの肩先のミサイルポッドケースの上に降り立ち、コクピットハッチのある装甲壁の上から銃を構えた。
マウントポジション!銃口が駆け上がるグレイスを狙い、マリ達のいる下方を向く。

「撃ちなさい!」
下から見上げるマリが叫ぶ。
だがグリーン1が引き金を引くことは出来ない。
誤射による同士撃ちのリスクと、グリーン自身の危機リスクを天秤にかける。
だから、そのEX兵、自動兵士は、飛び込んで来た半裸のグレイスとの格闘戦を選んだ。


銃把を返す。そのアサルトライフルで、駆け上がって来たグレイスに討ちかかる。
グレイスは直ぐさまそのEX兵の足元に潜り込んだ。 半裸の女が、ギザギザの装甲壁でフルスライディングだ。
彼女の人造の皮膚が裂ける、散る。

ワイヤーをスウィングさせて停止、飛び起きるグレイス。
その痛々しく裂けた傷から、だが噴出す血などは、ない。

あわてて振り向いたグリーン1は、再びアサルトライフルを構え、至近距離からグレイスへの銃撃をしようとする。

ガッ!
グリーン1が振り向けたアサルトライフルは、瞬時にその懐に飛び込んだグレイスにより蹴り飛ばされる。
そして、グレイスの手が、複雑に絡まった単分子ワイヤーを唸る様な力で引くと、グリーン1の首がもげた。

そのまま崩れ落ちるEXギア。
そして、鬼神のごときグレイスは、トマホークのコックピットに飛び込んだ。

ささくれた肌のままシートに滑り込むと、トマホークの操作システムを起動させる。
火器管制の赤い非常ボタンを叩き割り、その操縦桿とトリガーを握る。

カクッ!手首がすべる。
手に力が入らない? 瞬時に指の操作系統を切り替えてみせる。
左手のアキュムレーターが不調だ。
「ちッ」
人工筋肉と高剛性骨とは言え、素手で自動化兵を倒したのだ。
ムリがたたる。
システム起動。火器管制オールクリアー。デスプレイの表示光が、グレイスの顔を浮かび上がらせる。
「ふっ・・・」掌握・・・。

だが、顔を上げたグレイスの目の前には、銃口があった。


「ジエンドね。」

叩きつける様にコックピットハッチに足をかけ、EX装備のマリが、隊長機のアサルトライフルを構えて言った。

パープル小隊の最後の生き残りが、やはりトマホークの肩から、コックピットのグレイスに向い照準を合わせている。
空中にも数機のEX兵が舞う。

「手を上げ・・・っと、やめとくわ。 手を動かしちゃダメよ?」
対峙したまま、マリが告げる。
傷だらけのグレイスが、目の前のマリを睨みつける。

「あたしのグレイス? 銃をお願いよ。」
マリが、こちらのグレイスに話しかける、返事がある。
「"了解、EXギアの両手のコントロールをこちらでもらうわ。"」

ガチャっ、作動音が腕の装甲部を開いて、マリが手を出すスペースができる。
身にまとっているEXギアのエクステンド・アームは、対峙するパイロットシートの傷だらけのグレイスに向けて、アサルトライフルを構えたままだ。

「どこにぶち込めばいい?」
おおサンショウおデリンジャーを取り出し、装填を確かめたマリが聞く。
「"ドタマでいいわ。どうせそこに脳は無いから。"」

マリは静かに、その小型銃をグレイスに向けた。
「ふんっ、了解。」


バッ、ババンンッ! 
「!」 瞬間、突然の発射音が轟音となり響く。
それはコックピットの両脇、つまりデストロイドの両肩だ。
ミサイルポッドのケースが凄まじい勢いで開くと、無数のマイクロミサイルが飛び出す。
吹き飛ばされたパープル1に、急反転したマイクロミサイルが自動追尾で直撃する。
残ったEX兵にも容赦なく襲いかかる。


地対空ミサイル!
しまった、この不良グレイスが、シェリルマイクのリンクでも火器管制を突破したのか?

「はっ!なめないで!自爆する覚悟がないなら、そんなもの怖くもなんともないわ!」
仁王立ちのマリが引き金を絞るのと、その打ち出されたマイクロミサイルが、大きく弧を描いてから、マリとグレイスのコックピットに飛び込むのは同時だった。

マリが最後に見たのはかすかに動いたグレイスの唇だった。
笑ってる?

ドッ!
ドドンッ!
デストロイド・トマホークのコクピットのある頭部に、2発のマイクロミサイル、自らが発射したミサイルを受けて、その巨体が膝を付き、それから倒れた。
燃える炎が、黒煙を引く。
巨体が沈む轟音のあと、廃墟の街に静寂が戻った。




ゆっくりと、戦禍を引き連れてフロンティアは惑星への降下を続けていた。


続く!
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  1. 2013/11/10(日) 11:44:50|
  2. 作品(マクロス小説)
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