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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

決戦前夜30 <火蓋>

き・・・気持ち悪い。よって・・・。
今日は貼り付けるだけで限界・・・明日。
よければ、例の教会ステージ起動!!


チリチリとたいまつの炎が燃える。
もちろんホログラムであり、本物の火ではない。
今や荒れ果てた街を見下ろす、丘の上のその教会は、無人だった。
20世紀の昔ならば、教会は避難場所となったのだろう。
だが宇宙をゆく移民船団のシェルターは、もっと船殻の中心部にある。
教会が見下ろす街は、無人の廃墟となりつつあった。


<火蓋>


彼女はゆっくりと、その教会にはいいる。
実際には、そう散漫な動きではないのだが、人の動き方としては何か異質だった。

聖堂の入り口。
ホールの左手に目指すものがあった。

ガラスケースの中に、シェリルのマイクが納められている。
金色の、きしゃで、でも力強くて、存在感のある、シェリルの象徴の一つ。

近付くと、フォログラムのプレートが浮かび上がる。

「・・・ シェリル・ノームのコンサートの記念として。
   本人から寄贈されたレプリカモデル・・・。
実際のコンサートの予備として準備されたもの。
通しリハーサル、及び3公演の初日で、終日使用された・・・。
・・・『この場所でライブができたことを私は忘れない 』
公演初日のシェリルの言葉が示すとおり、銀河史上に残る・・・  」


そして付近は、ファンが持ち寄った写真やメッセージカードが、あふれる。
『シェリルを救おう!』、『今こそ立ち上がる時だ。決起集会有り!連絡は・・・ 』そんな張紙も見える。
小さなキャラクター化された立体ホログラムが揺れている。

「ふっ・・・、 この場所がシェリルの特別であることの理由が違うわ・・・  」
グレイスは小さく笑うと、破損していない方の腕で手刀を作り、ガラスケースに振り下ろした。
! とたん、激しいアラームが鳴り響いた。 だが、飛び出して来る人員はいない。

ゆっくりと、グレイスが、砕けたガラス片の中から、そのマイクを拾いあげる。

可変金属の編み込みに隠されたボタンの一つを探り当てて、グレイスが操作をすると、無粋なアラームが止んだ。

ボワンンー・・・
一瞬、空気中に音が満ちて、マイク設備が生き返った事を知らせる。
小さい明滅が瞬き、グレイスとそのマイクが、リンクを始める。

同時に、グレイスの周囲にフロンティアのアクセス網が、フォログラムボードとして展開する。
それはグレイスにしか見えない情報ボードだったが、次々と瞬き、そして、彼女の顔を照らし出した。
その口に笑みが宿る。

彼女はどこ?






「オートマトン?」
白色グレーにカラーリングされたフル装備のEXギア兵団に囲まれて、マリが飛ぶ。
正確には、隊長風の青いラインの入ったEXギア兵が、マリを抱えあげ、低い軌道で滑る様に滑走している。
飛びすぎる街は、いまや無差別爆撃をうけたような有様だ。
追従する35体の兵士は、無言で、かつ一切のムダ、いや揺らぎすらなかった。



「"殺戮の自動化装置だからかしらね。 もともとは自動人形なんて意味だけど。
伝統的に悪意ある人形 = 自動兵士みたいな意味で使っているわ。"」
「この兵団・・・。 ほんとうに中身は空っぽ、人はいないの?」
「"もともとが外骨格スーツだから、人間の動きをアシスト、同じ動きをトレースするようにできているのよ。
コストはかかるけど、ちょっとチューンすれば、中身、つまり『人』が居なくても動かせるの。"」

「えっと・・・、ゾンビロボットね?」
「"なんでもかんでもゾンビにしなくてもいいと思うけど・・・。 まあとにかく、今は私達の味方よ。"」
「どこで拾ったのよ?」
「"基地に潜入した時、ほら最初に私がラリっちゃった時。
あの時に倉庫の奥に自動化兵団として並べてあるのを見つけたの。"」
「・・・。 」
「"で、アヒルの子供よろしく、私達をボスとあがめる様にプログラムし直しといた。"」


そして、今やこの傭兵軍団、いやいや、オートマトン兵団の長というわけか。
盗み出して、従えているわけだ。まるで将棋のコマ。
盗人だわ、山賊の女王みたい・・・。

でも、でも、やっぱり・・・、
「でかしたわ!」
思わず叫ぶマリ。
「わかったわ。じゃ、このなんでも言う事を聞く兵隊と一緒に、体ゾンビの彼女に、銀の弾をぶち込む!ってのが作戦ね?」
やけだ。
「"そっ!飲み込み早いじゃない!"」

「・・・。」
さて、果たしてどこに向かっているのか?
この兵団は、シェリルを降ろした天蓋エアロック下部を目指している様だ。

「"オリジナルグレイスが向ったのは、例の教会よ。 あそこにシェリルのマイクがあるの。"」
「ステージで使うマイク?」
「"そっ。大規模コンサート用だから、わりと高度な機能が付いてるわ。 具体的にはフロンティアのインフラとの無制限アクセス。"」
「コンサートに必要な機能じゃないわね! なんか確信犯みたい。」
「"まっ、私がやりそうな事よね。だから、オリジナルグレイスはシェリルを探し出して、そこへ向う。
私たちは、シェリルの不時着点を知っている。先回りして、教会との間でグレイスを叩く。"」

滑走飛行速度が、速まる。
「”OK?”」
「了解!」

急ごう、ここでシェリルを失うわけにはいかないし、オリジナルグレイスを押さえる事が新統合軍の到着までにどうしても必要だ。

降下作戦が始まる前に!


続く!!


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  1. 2013/10/07(月) 23:30:57|
  2. 作品(マクロス小説)
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