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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

決戦前夜27 <戦い2> 

続いてます・・・。
さあ、ここまできたら、シェリルを出したいよね? でも、もう本編と重なりかねない・・・ので、次回。 
フォールド空間で、シェリルとグレイスとアルト・・・って、今度も、まだ、お話し準備できてないけど。
またまたお時間頂いて、ゆるりと書きます。

ところで、最近のこの手(アルシェリ系)のサイトさん見てると、ふたたびシモネタ系が盛り上がってる?みたいだから、ネタ話書きたいなあ・・・なんかないかなあ。。。なんて。


では、「続き」から、読んでやってくだされ。
言い訳とかは明日。


バルキリーに護衛された救助艇が、マクロス・クォーターに着艦する。
「(それでも・・・どこで? ・・・この手はどこで離れた・・・   )」


<戦い2>

「本艦はこれより、緊急フォールドを実施します。 繰り返す!緊急フォールドを実施します。」

着艦したデッキは、始まった戦闘と、フォールドへの準備で、慌ただしい喧騒に包まれていた。
シェリル救出チームを回収すると、フロンティア護衛のために動きだしていたSMSは、その優勢を確かめた後に、船団とは別行動を取りはじめる。
ワイルダーの判断によるものだ。

「負傷者とランカ・リーをこのまま医務室へ!」
カナリア大尉が、大きな声で指示をする。
ランカの担架に続いて、デッキへ降りようとしたカナリアが振り返る、救助艇内のアルトに怒鳴った。
「アルト!貴様は5分でも、10分でも横になれ!まだ作戦は終らん。 ミシェル、頼んだぞ!」
返答を待たずに、カナリアが外に消える。
「了解!」
ミシェルがその背中に返答した。

「大丈夫だ。」アルトは、こちらをのぞき込むミシェルに、そう応じる。

「指示あるまで、いったん待機だ。」
「ああっ、わかっている。」
そう応えると、アルトはふたたび、胸のイヤリングを押さえる。

救助艇のタラップを降りる。
そして、ミシェルに続いて、デッキに降り立った彼を、隊長機として臨戦体勢のままたたずむ、デュランダルが迎えた。
固定駐機されたそれは、正面から見ると、翼端左右に重そうなエンジンを置き、頭を下げて礼をする獣の様だった。
試作機らしい赤の色分けが目立つ。もちろんそれに目などはないが、アルトを静かに見つめ返す。
「(隊長が乗るはずだった・・・。)」
フォールド・クオーツで武装されている・・・。 こいつも何かわかるのだろう。


「エマミ!」
近くにいたデッキクルーに声をかける。
整備兵の一人が、大げさな身振りで応じる「(ナンだ?)」。

アルトが喧騒にまけない様に叫ぶ。
「デュランダルは俺が乗る。スーパーパックの装備頼む。 慣性制御の目一杯まで積んでくれ!」
デッキクルーにそう告げると、アルトは、ミシェルを振り返った。
「大尉の指示通り休んで来る。一人にしてくれ。」
「ああ。」
「チェックリストは、後で自分で見る。」
そう言うと、アルトはしっかりとした足取りで、デッキを去って行った。
ミシェルから掛ける言葉はもう無かった。






瓦礫に半端埋もれた状態でマリは動けない。
って言うか、こっちのグレイスが「"でペンしぶるで生体反応を消すわ、死んだフリしてっ!"」なんて、言うから動けない。

銃撃ではなかったが、あんな削岩機みたいな突きを受けて、生残れる人間はいない。
ブレラも、あたしを殺す気だった?
いや、あるいは排除するだけ、だったのかも知れない。
ちっとも優しくないけど・・・。

グレイスが、カプセルの部屋から出て来た。
あいかわらず穴が、いっぱい開いている。
動きが、何だかゾンビじみているのは関節がへんな動きかただからか。
それ以外は、サロンから出て来たマダムだった。
ヘアスタイルが崩れていない。いや、妙に綺麗にまとまっているのに違和感を覚える。
形状記憶? 全裸だし・・・。

もっとも、いまの彼女の全裸は、どちらかと言うと、セクシーではなく、禍々しい。
我が子を食らう鬼子母神とか、そういった類だ。

マリの埋もれる壁を見つめていたブレラも、グレイスに向き直る。
どうやら、『こっちのグレイス』の作戦通り、無視してくれそうだ。

ブレラに近づくと、グレイスの手首あたりからケーブルが延びる。
するすると、ブレラの体をそれが這って行く。
「(!)」
ケーブルは2本。彼のシャツの中に潜り込み、何かを探ると・・・、どこかに挿入。

「(うえっ・・・、よくわからないけど、見てらんないな。)」

そして、ケーブルで繋がって並ぶグレイスとブレラから、少し離れた場所に、シェリルのイヤリングが落ちていた。

「(しまった・・・、落としちゃったんだ。 ポニテ王子の事、悪く言えない・・・。)」
気がつかないで!

マリはそんな事を考えながら様子をうかがい続ける。
フロンティアの構造壁の瓦礫は、優しいベッドとは言えない。
ちょっと辛い。


見つめあったまま、立ち尽くす、全裸の女と、コートの男・・・・。

「(何やってんのかしら?)」
「"しっ…。"」

シュルっ!音をたてて実在のグレイスがケーブルを巻き戻す。

そして、何かを聞き取ろうとする様に、ブレラと二人で顔をあげた。

その時、艦内にアナウンスが再び響いた。
今度は、自動アナウンスではない。
マイク越しの女性士官の緊張感が伝わる。

『本艦はこれより、大規模フォールドを行います。繰り返します!本艦はこれより超長距離フォールドを実施します。  各員フェーズ3で待機。 ・・・市民の安全策と平行して下さい。』

「(フォールド?)」
「"そうね、いよいよバジュラ本星に特攻するみたい。"」
「(そんな!)」


ブレラとグレイスが目配せをした。
再びブレラが走り去る。人とは思えないスピードで。

ゆっくりと進んでから、グレイスが、シェリルのイヤリングを摘み上げる。

そして、彼女もまた歩みさって行く。

廊下に放り出されたコート、たぶんさっきのコンソールで死んでいた、あの男性のものか。
拾いあげると、彼女はそれを羽織った。
イヤリングを無造作に、そのポケットに押込んだ。

「(くっ!)」
マリは、自分が瓦礫に埋もれていて、そして動かないのではなく、動けない事にあらためて気がつく。
「(グレイスと、イヤリングが行っちゃう!)」

声にならない叫びは、だが、激しく振動するフィロンティア船団と共に、フォールド空間へと落ちて行った。



続く!
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  1. 2013/09/16(月) 20:55:09|
  2. 作品(マクロス小説)
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