と、いうわけですっげー!くだらない?パリ篇の前ふり・・・。
これ実は某かたがたへの「拍手コメント」に書いた事があるので、初出ではありません。
でも、もともとの書いたのが手元にないので書き直したやつです。明日以降でこの続きです。
ちいいいっっともロマンチックじゃないじゃないか!!!!
地球にて(もうパリでもどこでもいいや・・・)
FネットTVショッピーいいいング!!
「やっとゴールデンタイム(本編前ふり)に来ましたね。ななせさん!」
「はい!! ちなみに、私はパリで活躍されているデザイナーの、M・ナナセさんとは別人でーす。」
「そうですね。何度も言ってますね。」
「でもあんな感じの知的でグラマーな美人になりたいで~す。」
「・・・はい、頑張ってね。」
「なんですか、その言い方?」
「さて、知的でグラマーで、美人なあなたのために!
今回の商品は、LAIテキスタイル社が開発した、新・機能性繊維採用の肌着シリーズです。」
「普通ですね?」
「そんな事はありません、あらゆる機能を備えたスーパー繊維です。
脱臭、消臭、速乾、保湿、保温、クール。相反する機能もこれ一枚でこなす。さすがゼントラン技術とのコラボレーション!」
「でも普通ですよね。」
「いえいえ、今回の本命はこっち!!」
取り出したそれ(キャミソール)は、光沢のある高級感を伴っていた。
「わあ!シルクですね!さらさらで気持ちいい~。肌触りが最高ですね。」
「そうでしょう?
さらにこの新・機能性フェイクシルクには、今までの機能性に加えて、新たに、ある付加機能が付いています。」
「???」
画面脇から、トレーの小皿に載った布辺が出てくる。
それは光沢のあるシルク布に見えた。
「さて、『A』、『B』、二つのサンプルを用意しました。ななちゃん、『A』から口に含んでみて下さい。」
「シルクを?」
「はい。触った感じは?」
「シルクですよ。サラサラで気持ちいい感触。」
「はい、じゃパクッと。」
「えええ~、なんかヤダなあ。 パクッ。 んっと?・・・! やだ!しゅわしゅわって。わっ、口の中で溶けちゃった! これ・・・、しかもレモンソーダ味?」
「そうです!
では次に『B』のサンプルをどうぞ。先に言っておくと、これから説明する『ある条件』以外は、『A』も『B』もまったく同じ繊維ですからね。」
「今度は何味かなあ~。 パクッ・・・つ、??? 溶けなーい。
かみかみ…ってか! これ、出して来て良いですか?」
「はい、あちらでこっそりお願いします。」
画面から走り去るななちゃん。 すぐに慌てて戻って来る。
「はい!お帰りなさい。今の『A』と『B』の差は分りますか?」
「え~と、『A』は口の中で溶けちゃったけど、『B』は溶けない?」
「そうです!ちなみにこのサンプル『A』を溶かすことが出来るのは、ななちゃんの唾液だけに『設計』されています。」
「どういう事?」
「このフェイクシルクは、『設定』された遺伝子情報を持つアミラーゼ(唾液成分)でしか溶けません!」
「ど、どういう事?」
「あなたが決めた特定の人のみが、この肌着を溶かす?食べることが出来ます!」
「意味わかんなーい!」
「意味なんて分らなくてよろしい!
というわけで、開発に某大物、かなりセクシーな歌姫の協力を仰いだこの最高級フェイクシルク<LAI製特殊繊維使用>下着の紹介でしたー! お電話はこちら・・・。」
「シェリルの話はいくらなんでも嘘だー!」
「こらこら、アシスタントとは思えない発言(怒)・・・」
「だって、わたしファンなんだもん!」
「ええい、番組を続けますよ!」
「なに?この番組・・・。」
惑星フロンティアの、新統合軍総合病院の職員休憩室で、ケイはテレビチャンネルを変えた。
「やだわ、食べるなんて。へんたいみたい・・・。」
こちらに続く!
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- 2012/03/06(火) 22:43:13|
- 作品(マクロス小説)
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