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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

決戦前夜22 <開戦>

・・・・・・これ?そろそろ読みづらくなってない?
小説って考えると、読んでもらうための山場って必要だよね。
稚拙な作品だけど、アクションもオチって必要だと思うの。
ちゃんと落ちるのか? 

まあとりあえず、続き、またまたカキススメテマス! もう連載とはいえ、ここまで付きあってくれている方!
たぶん12名? 命名します。ワンダー12(ツエルブ)・・・いえ、拍手はしてないけど読んでるよーという方もいると思います、ワンダー12とみなさまに感謝です。
もうすこしで終わると思うので、よろしければお付き合い下さい。

小さな小さな女の子をだきしめてあげる。 フワフワのピンクの金髪。
「シェリル、わたしのシェリル。」

女の子もにっこりと笑いかえす・・・。


そして・・・ その手足に、小さな黒ずみが広がる。そのまま黒く・・・、黒く黒く・・・。
「!!」
輝く金髪も、毛先から真っ黒に変わる。
そして少女の細い体が、ボロボロと崩れ始めた。
ダメ!だめよ!
声がでない。
これ以上、崩れない様に。 海辺でさらわれてゆく砂のような、少女の体を押さえる。 
必死になって抑える。崩れるから、かき集める。
でも、少女はどんどん、どんどん、小さくなって・・・、最後には、無くなってしまった。
最後までグレイスに微笑んでいた青い瞳も。
大事に、大事にって。でも、手の中の、その最後の塊は、嫌な音をたてて無くなってしまった。
フシュって。
「いや、いやよ・・・、シェリルっ、シェリル!」

泣き叫ぶ自分が、グレイスにははっきりと見えた。
だが、自分の声が聞こえない・・・、叫んでいるのに・・・、泣いているのに?
「あなたは・・・、
火傷に覆われ、無音で泣き続ける自分の姿を見つめる。
「なにがしたいの? 泣いているだけなら・・・、

 消えちゃえばいいのに



<開戦>


「グレイス? グレイス! 返事しなさい!」

ったく!ここがどこだかも、さっぱり分からないわ!
マリは無重力区画を泳ぎきると、壁面の移動ランナーを見つけて、さらに奥へと進んだ。
壁沿いのグリップに引っ張って貰う、簡単な移動装置だ。

だが、グレイスは、さっきから明瞭な声を発さない・・・。
しかも、いるのだか何だか、はかなげなままだ。
さっきのコントロールルームに『置いてきちゃった』、なんてことは、無いはずだけど・・・。

もう!

さっき、グレイスは、医療工哨区画って言ってたっけ? 近くなら良いけど・・・。
追手が来る気配は無い。
だが、のんびりできる状況ではない。

どうしよう。
ここまで、グレイスに頼りっきりだった事が分かる。
「まいったな・・・。」
口に出して言って見る。

返事は無い。




広い倉庫区画から、無重力仕様の通路に入る。
広い空間から逃げる以上、この先が行き止まりなどであれば袋のネズミだ。
「(どうしよう?)」

だが、事態はマリの逡巡を待ってはくれなかった。



ズズンン!!
まず伝わってきたのは音だ。何かの爆発音?発射音?

『コード・ビクター。コード・ビクター。繰り返します、コード・ビクター! 演習ではありません。。。

それだけ言うとアナウンスは黙ってしまう。 暗い廊下に、オレンジ色の非常灯が点く。
カチャ、カチャカチャと、音を立てるように、はるか奥の廊下まで非常灯が順番にともる。
今いる場所が、前方で少し上に向かい湾曲している長大な通路であることがわかる。
そして、ギシッ、ギギギ・・・っと、古代の木造船の様なきしみ音。

ズズウウウウンン・・・低い重低音。
ギイイイ、ギイイイイッ・・・巨大な構造体の悲鳴?
「何が起きてるの?」
コード・ビクターのアナウンス以外は、この区画は沈黙している。

不安げに無重力空間に浮ぶマリの目に、通路の前方にあるエアロックのサインが目に入った。




「ここは?」
エアロックサインの扉の先には、さっきのサブコントロール室と、ほぼ同じ作りの居室があった。
だが、壁面の大きな窓の向こう側は、今度は宇宙だった。
光条とミサイルが飛び交う、戦闘のそらだ。
次々と瞬く、特徴的なデフォールドの光。フロンティアや、人類圏の宇宙船とは違う色合い、小さく細かいデフォールドの輪郭・・・。
「バジュラ・・・?」
霧のように白く散るものは・・・爆発? フロンティアが攻撃を受けている?

マリは、ジャケットの胸ポケットに、無造作に差し込んでいた小型拳銃を取り出して、おおサンショウおを、普通の携帯に戻す。
戻るのは、あっという間だ。一瞬、身をくねらせるような仕草をしてから、それは金属色の生体携帯に戻る。
「とにかく状況確認だわ。」
着席した、卓上のコンソールパネルの電源を立ち上げて、一般情報のアップを確かめる。
おおサンショウおの足を引っ張り、リンクさせる。

コネクト!


おおサンショウおの交信履歴から、電話番号を見つけると、通話ボタンを押す。
呼び出し音・・・。

「クライアントからの呼び出しよ! 電話に出なさい!」
5回・・・、6回・・・。
だが、数回のコールにも関わらず、求める相手は応えなかった。
「ふん!」
声に出して鼻を鳴らしてから、マリはやはり違法アプリの一つを起動する。

『強制電話のモードくん』。
コールの相手を、どこであろうと、無理矢理でも探出し、呼び出して、かつ画像通信を強制的に繋ぐシステムだ。
グレイスが仕込んだ必殺アプリの一つ。

カチッ、出た!
モニターに写る、キャサリン・グラスは、先日の軍艦のブリッジにいた。

「キャッシー!」
「(ちょっ、何あなた!これは軍用回線よ!)」
びっくりした顔の彼女を無視して、マリが続ける。
「いいから! 状況と、シェリルの事だけ教えて!そしたら消えたげる!」

「(忙しいの! ・・・って、ヤダ! 右舷デフォールド反応!クルーザー級バジュラ4基出現! 右舷砲門展開して!)」
「!」
「(聞いたでしょ?バジュラの襲撃よ!  えっ?・・・支援要請は無視して!こっちも手一杯です!!!!)」
何事かを問われたキャッシーが、マリ以外の通信相手に怒鳴っている。

「キャッシー! シェリルは?」
「(アイランド・ワンに移動中よ! オズマ・リーがEXギア装備で迎えに行ってるわ。)」
「ありがと!」
言い捨てると、マリは画面を切った。


マリの視界の先で、小さな火球が広がる。
敵?味方?今のはどっちがやられたの?
「グレイス!起きて! 助けてよ!!」

だが、グレイスからの返事はない。
さっきまでのおしゃべり女は何処に行ったの?


「(オズマ、オズマ、  オズマ・リー・・・。 たしかSMSで、ランカちゃんのお兄さん? EXギア装備だって。 ヘルメットスーツにガンカメラがあるわね。)」
マリは、再び、おおサンショウお経由でアプリを呼び出す。
今度は画像確認のアプリだ。

『視聴覚情報の強制確認モードちゃん』
特定のカメラ画像、監視映像記録を強制的に引っ張り出して、オンラインだろうがナンだろうが表示させるのだ。
「(グレイスのアプリの何が凄いって、軍用ラインにもガンガン入れちゃうって。 違法性バリバリ!!)」

検索画面がまたたく。
「画像来た!」

モニターにノイズが入るが、確かにオズマ・リーのヘルメットに付いているガンカメラ画像なのだろう。
広角のカメラレンズが、地下鉄駅構内のような画像を伝える。
オズマのバイタルサインも一緒に写る。
赤い警告がやたらにまたたく。
「肋骨骨折?内蔵圧迫? なに?戦闘中なの?」

マリには、オズマのガンカメラ画像に何が写っているのかわからない。

チラリと見えた人の髪色は、ブレラ?
「ブレラ?」

音が遅れて入てきた。
「ウオおおおおおおおお 「おおお  
それは、咆哮だった。


ズン!
オズマのガンカメラ画像が、横殴りにされたように吹き飛ぶ。
轟音、続いて火球が画面いっぱいになると、カメラが、炎を突き抜ける。
吹きすさぶ突風、オズマの体がクルクルと回っているのがわかる。
気密壁が破れた?

「シェリルーーーーー


「え?」
マリは、そのすさまじい爆発と、ふきすさぶ爆風のなかに、悲痛な叫び声が聞こえた気がした。
ガンカメラが小さい人影を一瞬だけとらえる。

「シェリル?」



続く
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  1. 2013/08/27(火) 21:30:29|
  2. 作品(マクロス小説)
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