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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

決戦前夜20 <襲撃>あっぷ!  ←21だった

アクション!

うふふふふふふふふっ! 「Get it on~光速クライmax」から、「サヨナラノツバサ~the end of triangle」までがエンドで回る回る~。ここからはついに決戦!!
へへ、言い訳は明日。読んだって下さい~。



『きらっvv』
それは音声だけでも、ランカの笑顔が飛んできそうだった。
ステージの盛り上がりが伝わってくる。

<襲撃>

マリはコントロールパネルを見つめて、侵入者を警戒し続ける。
今は他にやることも無いのだ。
「(侵入者を警戒って、言葉が変だわ。 侵入しているのはこっちだし・・・。)」


「"きらっ!"」
今度は、グレイスだ。
「グレイス?さっきから独り言が多いわ。わかった事があったら、教えてちょうだい。」
グレイスの存在感が明瞭になっている。
わざわざ戻って来たのだ。 区切りがついたのだろう。


「"ふふんっ。 オリジナルグレイスは、医療工哨区画に閉じ込められているわ。 シェリルのフォールド・クオーツと一緒にね。
喜んで。 排気ダクト沿いに近道があるの。遠くないわ。そこから行きましょ。"」

「だから、排気ダクトはいいって・・・。」
グレイスが聞き流す。
「"彼女、完全に封殺されてるけど、体内のアクセスケーブルのコントロール権限を戻しておいたわ。 たぶん20分もすれば、自分で脱出できると思う。"」
「20分で大丈夫なの?」
「"あら、ワタシ自身がやるのよ? だいたいそんなモンだわ。"」
「なるほど・・・。」

「"おざなりで、監視の技術者が一人ついてるけど、 時限式の干渉ウィルスを仕込んできた。 たぶんその隙も利用出来る。"」
「いいわね・・・、」





「!」
「"!"」
ちいさく監視画像が、ちらついた。
通路を見張る一番奥のカメラだ。
すぐに画面は元どおりになる。 が、何かおかしい。

「"来たわ。"」
「特務(EX)兵?」
「ううん。 この前みたいなローカル部隊じゃないけど、精鋭のマリーン(突撃兵)でもないわ。文字通り、警備兵かな。 5人。」
監視カメラ以外の情報を統合していた、グレイスが応える。
すぐに、2番目のカメラに、ロングレンジで撮影したフル装備の兵士が写る。全員が短めのサブマシンガンを構える。
制圧用か?小型のロケットランチャー装備を持つ兵士が、先頭を警戒しながら進んでくる。

マリは、テーブルに載せた足を下ろして、周囲を確認する。
一人っきりの緊張が走る。

「どうする?」
「"まずはバリケードでも作って。 あのカメラからなら、ここまで3-4分はかかるわ。"」
「でも、動かせるモノなんてイスぐらいよ?」
マリが居室内を見回す。
「"あとはモニターとか積み上げるのね。"」
「そのあとで、何処に逃げるのよ?」
「"ロケット砲様弾、装填してるわよね?"」
「もちろん!」
そう答えながらも、マリはドアの前に、ありったけのイスを転がす(10脚くらい?)、続いて外付けのモニター類をその山に放り込んだ。

「"後ろの窓をぶっこわして、飛び込む。 その先は、無重力区画よ。 空気もあるし、怖がらなければ大丈夫。"」
「あんた・・・、自分がやらないからって、気楽に言うわね・・・。」
マリの返事は、この作業で少し息が上がっている。
それでも、あっという間に準備を終えると、一番奥のテーブルの下に隠れた。

「"突入されたらエネルギー弾を一斉正射して! 6連射で6回行ける。ビビらせるのには最適だわ。それから窓枠を撃って脱出よ。ワクワクしない?"」

「こんな至近距離でぶっ放したら、こっちも無事じゃ無いわ。」
「"大丈夫よ。この前の朝のプレゼント。 あの、『シェリル限定ペン』、持ってるでしょ? あれ、超々小型ジェネレーターなの。あのサイズに、極低温核融合炉を閉じ込めてあるから、ほぼ無尽のエネルギー源よ。 で、『で、ペンしぶる・フィールド発生器』!"」
「・・・それ、マジ?」
「”まじまじ、さっきも使ったでしょ?”」
「あっ、宇宙空間?」


「"来た!"」
ガッ! 勢いよく開こうとした扉は、だが、マリの築いたバリケードでひっかかり、止まる。
そして、次の瞬間。 強化カーボンのドアが吹き飛ぶ。 火球が飛び込み、マリの頭上を突き抜けた。
実体弾のロケット弾は、燃える矢となり、マリの背後の強化ガラスに突き刺さる。 
猛烈な爆発をする。
小さく丸くなったマリを、デフェンシブフィールドの緑色の光が包んだ。 それは、熱波と落下片を弾き返し、マリを守ってくれる。

「くっ!」
マリは数メートル先の入口に向い、手の中のデリンジャーの引き金を引いた。
実体弾ではない。
マリが放つそれは、エネルギーの固まりだ。
それでも必死にグリップを抑えなければ、反動で弾き飛ばされそうだ。


新統合軍の、陸戦装備の兵士が、あわてて物陰に隠れるのがわかる。とにかく近いのだ。
一気に制圧するつもりだったのであろう警備兵達は、マリの反撃に躊躇したのか、強硬な突撃には至らない。

「(なんにせよ、じっとしていたら捕まる!)」
さいわい、連中のロケット砲攻撃で、背後にはすでに大穴が開いている。
そのさらに背後には、ミサイルが並んだ倉庫の様な、大空間が見えている。

「グレイス!行くわ・・・」
だが、続くマリの言葉は、グレイスの叫び声にかき消された。

「"あ・・・っ? 来た!きた!来たわよ! 無事だったわ!!!!"」
「!?」

ザザッ!
誰かが、ボリュームコントローラーをマックスまで回した様に、もちろんグレイスだが・・・。
マリと警備兵が対峙するブロックに、凄まじい「シェリルコール」が、響き渡った。
あらゆるスピーカーからだ。
『・・・っ、シェリルっ! シェリルっ!シェリルっ!』
数万人のコンサートホールのような? ゼントランの、巨人族の怒声も混じっている。

「なっ、なによ、これ!」
マリが、そのあまりの大ボリュームに悲鳴をあげる。

「"シェリルよ!帰ってきたのよ! ああっシェリルっ、わたしのシェリルっ!"」
そのあとのグレイスの声は、すでに何を言っているのかすら分からない。


「・・・っち!」
警備兵に、残りの残弾を正射すると、マリは立ち上がった。
とたんに、激しい銃撃が彼女を襲う。
が、「シェリルでペンしぶる」の、エネルギーフィールドが、それをことごとく退ける。
緑色の光が跳ねる。
警備兵の顔が引きつっている。 彼らも怖い・・・のだ?

吹きすさぶ嵐に、叫ぶが如く・・・、部屋を満たすシェリルコールに負けじと、マリは叫んだ!
「ロケット砲さまよ!死にたく無ければサッサと伏せなさい!!」

マリがダブルアクションの、もう一つの引き金を絞る。
飛び出した火球が膨らむ。猛烈な閃光が周囲を巻込む。
凄まじい反動がマリを弾き飛ばし、背後の大穴に吸い出されるように、無重力区画に飛び込んだ。


『みんな~!脱出するわよ~!』」
はるか、アルカトラスから、シェリルの声が響く。思いのほか元気?

「やってるわよ!」

久々に聞くシェリルの肉声をうれしく思いながらも、文句の一つもいいたい気分だ。
マリは自分の罵声とともに、燃えるコントロール室からはなれると、無重力区画の奥へ沈んでいった。
遅れて突撃した兵士達が、自分に向けて銃を構えるのが見える。 が、照準を合わせるだけで撃っては来ない。指揮官が銃を下げさせている。
それはそうだろう。 彼らからも、後方に並ぶものがミサイルであることは見えているはずだ。
マリはちょっとイタズラっぽく手を振ってあげた。

マリのロケット砲様弾の射速は意外と早く、見る見る襲撃者との距離を広げてくれる。


「"ああっ~、シェリルっ、わたしのシェリル。そうよ!逃げるのよ!逃げてー!"」
グレイスの声が震えている。

『Get it on~光速クライmax まで~♪』
シェリルとランカの二人の歌声が響く、じょじょに遠くなる・・・。
『・・・ラララ♪』

「明るい曲よ。 グレイス?」
マリとグレイスの二人は、そのまま、並ぶミサイルの奥に紛れていった。



続く!
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  1. 2013/08/21(水) 23:44:41|
  2. 作品(マクロス小説)
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