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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

決戦前夜12 <朝>

とりあえず5時おきで仕上げたので、読んでくだされ。
続きもノリノリでやってます。昨日も電車で書いてた・・・。高速バスでも書こうと思ったけど、車はさすがに酔いそうでやめた。(就農体験ボランティアはまた記事にしまーす。)

ブレラはそっと起き上がると、部屋を出る準備をする。
普通に顔を洗い、体を拭く。昨夜のうちにオゾン洗浄機に放り込んだ自分の服を引っ張り出して着る。
一日分の栄養を錠剤で取り、水分を規定量摂取する。

最後にマリの寝顔を確認する。ぐっすりと休んでいる・・・か。
”ありがとう”とか、”また”とか、せめて口にするべきか? 一瞬思ったが、自分の考えではない気がして、ブレラはそのまま部屋を去った。



<朝>

朝、モーニングコールの丁寧な会話で起こされる。
コンチネンタルスタイルの朝食をお持ちします、なんて・・・すてきな(?)言葉を聞き流して、適当な返事をして電話を切ってから、やっとブレラが居ない事に気が付いた。

ベッドカバーは、少し染みになっている。
彼は、あの体でどこに行ったのだろう?

「グレイス?」
「"おはよう。"」
「ブレラは?」
「"ランカちゃんの監視。 っていうか、たぶん彼女の側に戻ったわ。"」
「とめなかったの?」
「"もう上司じゃないし。よく寝ているあなたを起こしたくなかったの。"」
「そう・・・。」



しばらくしてやってきた、ルームサービスの朝食には、小さな小包と封書が付いていた。
「何これ?」
テーブルで、絶妙なスクランブルエッグ(!)と、パンをパクつきながら、マリが尋ねる。
このパンも美味しい。

ルームサービスの給仕係には、すでに退室して貰っている。
だって、落ち着けないじゃない?(独り言少女だし・・・。)


「"昨夜のうちに私が発注したモノ。開けて。"」
マリは、封書をとりあげて、差し出し人を確認する。
ベェガ? カード会社?
封書を開ける。中には、黒地のカード。

「何これ?デビットカード?」
「"当面の活動資金よ。2億クレジット"」
ガッチャっ・・・、 飲みかけたコーヒーを吹きそうになった。
カップはかろうじて皿に戻す。

「に・・・、2億クレジット!? 都市予算みたいな額ね?」
「"グレイス・オコナーの、個人資産の一部。 凍結前に迂回させてあったのを見つけたから、持ってきちゃった。"」
「・・・。」

もうひとつの小箱には? 
まずは、まとめてラップフィルムに包まれた小さい筒状のモノが1ダースほどあった。
随分ざっくりとした梱包だ。
「こっちは?」
「"持ってて。 昨日のうちに、あなたの携帯にいくつかアプリをダウンロードしてあるの。 それで使える小道具よ。"」
「ふう~んん・・・。」
マリは追求するのはやめた。
だってこれ・・・弾丸?みたいに見えるけど・・・。 まさかね。

「あとは?」
少し太めのペンと、自動車のキー?
ペンは去年販売された、シェリルグッズの一つだ。
彼女が使っているのと同じとかで、販売即完売。 いまやプレミアム物だったはず。
あとは、自動車の電子キーだろう。どこかで見た盾形のエンブレム。
もういいや、話題を変えよう。

「それで・・・、今日はどうするの?」
コーヒーポッドからおかわりを取る。
プチブレッドをもう一個と、ミルクももう一杯。
食べられる時はしっかりたべるのが心情。

「"とりあえず私達もランカちゃんと、早乙女アルトを追いましょう。シェリル救出に動けるのは彼等ぐらいだし、動かせる組織はSMSぐらいだわ。"」
「SMS? 運送会社の?」
「"そう。運送会社のSMS。"」



・・・・・・・・・・・・・・・・・



地下駐車場に降り立ったマリは、オレンジに紺のラインのライダージャケット、ホットパンツ、ショートブーツの組み合わせだった。

グレイスの指示通り、隠れ家となったジュニアスウイート(最上階の一つ下の部屋)の、クローゼットを開けて見ると、スーツケースが七つ、むぞうさに納まっていた。

全てシェリルの私服らしい。
ツアーが終われば処分する予定と・・・。 
なんだか、あとでウチに送ってもらおうかしら?
三年くらいは十分着倒せそうだ。
胸元を強調したドレスとかは、サイズも、着こなしも、難しそうだけど・・・。

身長と肩回りは、彼女とほぼ一緒だったみたい、そう時間をかけずに動きやすい服装が決まる。

ふふっ、芸能人の私服を借用して、高級ホテルから出動?
ちょっとしたエージェントだわ・・・。



「で・・・、『足』はこれ?」
グレイスが指定した駐車スペースには、黒のスポーツカーがあった。
「ポーシェ?」
見慣れないスペルを読み上げる。

「"そう。911の最新型!"」
「こういうの好きなの?」
「"一番高くて目立たない車にしただけよ。"」
まあ・・・? そうなのだろう。

どっちが前だか判らなくなるような、シルエット。
車の大きさはそんなに大きくはないが、幅は広い?あるいは広く見える。
華美に過ぎないデザインはいいと思うが、これが高級車じゃないとは誰も思わないのではないか?

ドアパネルが大きい・・・、あっ、上にもあがるんだ。
マリが乗込むと、起動音とともにシステムに火が入る。
パネルの赤い文字が艶かしく光る。


きゅきゅっ。。。地下駐車場に小さくスキット音が漏れる。
滑るように。
この平ららかな視点移動は、何だかニシキ蛇とかになったみたい?

そして、
静かに、力強く、車はマリの運転で、地上に姿を現した。




「これ・・・、空は飛ばないの?」
「”・・・。”」






続く!
次回は、<朝2>フロンティアの野望が明らかに! そして、次々回は再びアルト登場篇!!

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  1. 2013/06/16(日) 07:33:58|
  2. 作品(マクロス小説)
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