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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

大団円 (おお!大きく出たな?エジプト旅行篇エピローグっ!!)

エピローグだ!わああ、3ヶ月もかけちったーーーーー。4万2千字です。
なげええーーーーー。

でもオイラこういうOVA見たいの!昔ダーティペアってあったでしょ?時々「SFマガジン」とかで短期連載が再開されると、たわいもない(失礼!)冒険をして、去っていく彼女達。
アルトとシェリルもそれができるし、似合うんだよね! そう思うよね?

ぜひ、感想とか入れてくださーい!! 泣いてよろこびます!うう。


エピローグ1

絶対、無事に戻って来るって、分かっていた。
もっと大変な時だって。 どんな時だって。 
彼はちゃんと、帰って来てくれたから。

みつめる視線が重なる。
いたずらっぽくウィンクを返したのは、だが今は、彼の方からだった。

「・・・っんもう!!」

チェッカーフラッグを大きく振ってやった。


「よっしゃああっっ、兄さん!優勝だよ!」
「ああ、よくやったルーク、大したライディングだったぞ。」
レースを終え、ウィニングランのカーペットで、文字通りルークが小躍りをする。
興奮が納まらない。


「いけないっ!あの二人は?」
観衆に手を振りはじめてから、ルークが慌てて言い出した。
「え? ああ、大丈夫だろ。」
アルトの返事はそっけない。

「大丈夫だろって、すぐに見に行かなきゃ!心配じゃないの?」
ビックリした顔で、ルークがアルトに問いただす。

「ああ・・・、だって二人ともピンピンしてたぞ?」
「え?」
「フラッグポストでチェッカーフラッグを、思いっ切り振っていたの、見なかったのか?」
「ええっ!?」

ルークは言葉が続かない。
「(そんな事にも気が付くの? ・・・ってか、俺は何で気が付かなかったの?)」

二人のカーペットはゆっくりとウィニングランを進む。
客席の群衆が、総立ちの拍手で彼らを迎えた。




「ゴおおおーーーーーーールっっ!! チェッカーフラッグが振られました!
勝利の女神は、ルーク・ビラエルと、早乙女アルトに微笑んだ~!」
「きゃー!シェリルさ~ん!」
「これこれ、ななちゃん!仕事、仕事!」

「はーい! ええっと、場内は先ほど、フラッグポストにシェリル・ノームさんが登った時点で、かなり騒然となっていまーす。
気温も上昇しています。 暑いですからね、シェリルさんも胸元を少し開けていらしていて、もう、大変なセクシーさです!」

「ちょっと、ちょっと、そうじゃなくて。 もう・・・えっと、激しいレースを征したのは、ビラエル=早乙女組。 ウィニングランへの、スタンディングでの拍手が鳴りやみません。
えーっと、一方、2着のミッチェル=ステーニ組は、かなり強引にピットに戻ってしまいました。
何かトラブルでしょうかね? いやあ、それにしても凄いレースでしたね、ななちゃん?」
「あの~、先にシェリルさんにサイン貰いに行って来て良いですか~? 私、生シェリルさん初めてなんです~。」
「えっ!初めてなの!って、そうじゃなくて、仕事をしなさい!」
「わあ~、シェリルさんオメデトーーーーー!」
「いや、優勝したの他のチームだから・・・。」


域内ラジオで流れるその会話は、興奮に包まれたレース会場ではすでにBGMの様なものだ。たわいないやり取りに違和感を感じる観客はいない。

苦笑しながら、シェリルは放送席に向い手を振る。
『!◇★○→◇★○○★◇◇…~!!。。。 いやあ~っっ、シェリルさーん~!』

スピーカー越しのななちゃんの声は、ほとんど裏返っている。
からかうのはやめた方が良さそうだ・・・。
シェリルと、マリエルは、理事長にうながされて、フラッグポストのエレベーターに消えた。


フラッグポストから地上へ戻るエレベーターの中で、大会理事長が、シェリルに話しかける。
「ありがとうございます。やはりあなたに振って頂くと華が有りますね。
前後してしまいましたが、お怪我は有りませんでしたか?」
「ええ、大丈夫です。念のためメディックのチェックも搬送車両の中で済せました。」

「お嬢さんも?」
マリエルも答える。
「ええ。大丈夫です。」
「良かった。」
「お心使いありがとうございます、理事長。」
「いえ、あなたの1ファンとして行動しているだけですよ。」

「ああ、それと先ほどの件もお願いできますか?」
シェリルが微笑んだ。
「ええ、かまいませんわ。喜んで。」

「それは、それは。レースの前からお願いできたら、なんて目論んで居たのですよ。」
「あら?私達が優勝する可能性は、最初から無かったのかしら?」
「ははっ、何をおっしゃいますやら。その時こそ私の出番です。その『お役』は誰にも譲りませんでしたよ。」
「ふふっ、分かりました。では後ほど。」
「ええ、後ほど。」

老人は、シェリルとマリエルが控え室に向かうのを見送ると、メインスタンド側に向う。
レース後のライダー達にも会って置きたいと思ったのだ。

だが、すでにウィニングランを終えたピットスポットには、選手達は、あらかた見当たらない。
メディカルチェックと、表彰式への準備へと誘導されたのだろう。

荒れたレース展開だったからな・・・。
「(時間かな?少し審議会も・・・)」
老人が戻ろうとした時、彼に声を掛ける選手がいた。
レースを終えて、疲労が滲む、だが眼光は鋭い。
「理事長。お時間を少し頂けますか?」
「(ほお?)」老人は笑顔のままだったが、そのまなざしは鋭いものに変わっていた。
「ええ、今でも構いませんよ。」
ピート・ミッチェルに向かい、理事長は返事をする。





ファンファーレが鳴り響く。
仮設スタンドを含めた会場の、数万人の観衆が見つめる。

グランドスタンド前には、(空は飛ばない普通の)真っ赤なカーペットが敷かれ、正面の低いポディウム(表彰台)まで、短いアプローチが作られている。

ライディングスーツのままとは言え、襟をただしたルークとアルトが登場すると、われんばかりの拍手がスタンドに響く。

「大袈裟な表彰式だな。」
「いいじゃない。それより正面見てよ!」
「ああ、分かっているよ。 まさに早変わりだな。」
アルトが見つめるその正面には、主催者の市長と大会理事長。 そして、その一つ後ろに、水色のロングドレスのシェリルが立っていた。
その彼女は、すでに荒々しいレーシングスーツなどではない。
白滋の肌に、軽やかな曲線のライン、背中を見せたドレス。 やさしく手前で結んだ手が、優雅な姿を魅せる。
立ち姿から、セレブリティが薫る。 微笑む彼女のストロベリーブロンドの髪が、やわらかく揺れる。
マリエルも少し離れた場所に、白のフォーマルなスカート姿で立つ。

ルークとアルトは、ゆっくりとポディウムに向かう。
もちろん表彰台の一番上だ。


シェリルが、市長、理事長とともに、プレゼンテターを務める。
トロフィーは、男性の役員が市長に手渡す。
市長からトロフィーを受け取った三位の選手が、握手を終えると、観衆に応え、トロフイーをその頭上に掲げる。

シェリルは、小さなトレーに載せたメダルを理事長に差し出す。
受取った理事長がそれを、メインとセカンドライダーの、おのおの首に掛ける。


準優勝のピート、ディアゴ組は、表彰辞退の申入れがあった事がアナウンスされる。
少しざわめいた観衆だが、市長、理事長、そしてシェリルが、アルトと、ルークの前に移ると、それを見守る。

大きなトロフィーがルークに手渡される。
ルークは、プレゼンテターである市長と握手をしてから、観衆に手を振り応えて見せた。

続いて、ルークの前に並ぶシェリルと理事長。
トレーに載せたメダルを取って貰おうと、シェリルがそれを差し出すと、理事長はにこりとうなずき、トレーそのものを取った。

「シェリルさん。 勇敢な騎士達でした。あなたの手で彼らに掛けてさしあげては?」
少しビックリした顔をして、けれどもシェリルも、にこやかな笑顔でそれに応じる。
理事長の持つトレーから、メダルを取り、ゆっくりとルークの首に掛ける。
「よくやったわ、ルーク。 素晴らしい飛行だった。 賞金は妹さんと良く相談して使うのよ?」
頭を上げたルークも、シェリルを見つめ返す。
シェリルから差し出された手をかるく握りかえす。

そしてそのままシェリルを見つめて言った。
「本当に、ありがとうございました。」
ルークの言葉は心からの感謝に満ちていた。


そして・・・、アルトの前に立つシェリル。
会釈したアルトは、シェリルの前で、こうべを垂れる。
シェリルの手で、アルトの首にメダルが掛かると、立ち上がったすべての観衆が、再び拍手を贈る。
その歓声に応えてから、アルトは、シェリルを見つめ返して言った。
「シェリル?近くで見ると鼻の頭の絆創膏が見えるよ。」
「!・・・んっ、もう!
後で覚えてらっしゃい、あんたも徹底的にチェックしてやるから。
打ち身なんかしてても容赦しないんだからね!」
シェリルが小さく舌を出した。

「お手柔らかに。」
にやりと笑う彼が憎らしくて、シェリルがその唇をアルトに押し付ける。

「ははっ。」笑ったアルトが、シェリルの手を引く。 ポディウムに彼女を引き上げた。
そのまま二人は、ちゃんとしたキスをした。




長々とキスシーンをオンエアされた二人がその後、どうなったかって?
それは、数年後、
新統合軍士官として活躍したルーク・ビラエルと、SMSの凄腕パイロットとして、銀河を駆けたピート・ミッチェルの冒険物語とともに、また別の話。


FIN


え? マリエルもどうなったかって?
そうね、彼女のその後も、面白いわよ? だって、あのマリエル・ビラエルなんだから!
うううん~ん、次は彼女の話をしてあげようかしら。

でも、・・・そうね、それは、あなたとわたしだけの、ひみつ・・・。


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  1. 2013/02/01(金) 00:16:10|
  2. 作品(マクロス小説)
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