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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

とりあえずうp!!エピソード11?

朝からカキカキ~。
夜また来る!!



帰って来た!いっぱいベンキョーしたから、帰宅してからpixivいじってた。
ブログ既出だけど、「シェリル・アタック」の話を、加筆(正確には削った)修正して、うpしておいた。
よろしければ見て~(リンクフリーの項にリンクあります)。

ところで、これどこ押せば、「評価」とかできるの?pixiv難しい・・・。

ええと、「エジプト~」にも早速拍手いただいて嬉しいです。もうすぐ終わっちゃうよ・・・って、十分長すぎでした。
重ねて、お付き合いいただいて感謝で~す。
後編その5

ピートは泣きたい気分だった。
もちろん泣いたりなんてしない、そんな気分ってだけだ。
いい大人ナンだ、しかも今はレースの最中だ。

さっきの女、シェリルって?
そう、たしかにあの「シェリル・ノーム」だった。
俺を呼んで、「そんな奴」って言ってた。
「行きなさい!アルト」だと?

あの初陣の時、バジュラの母星での戦い。
あの時、ピートのワイバーン2は、戦いの中で、シェリルとランカの歌も追い続けた。
歌い続けた彼女達。 
そして、一斉放射の禍々しい光の炸裂に、マイクを落とし、絶叫と共に倒れたシェリル。 
たしかに、同じ名前を叫んでいた。
「アルト!!」  って。

「(まだ? 付き合っていたんだ。)」
いや、あの戦いでの生き別れを思えば、やっと一緒になれた・・・のか?

「ふっ、後ろは、あの時のパイロットか?
上等じゃないか!シェリルの彼氏だろうがナンだろうが、こうなった以上勝ってやる!
罪を償うのはそれからだ!」
身勝手かもしれない。 だが、思い合う二人が一緒にいるという事は、今の自分の有様を思うと、ピートにとっては我慢ができなかった。
半端呆然としているセカンドライダーを、怒鳴りつける。
「しっかりライディングしろ!ここからは、こっちに付き合ってもらうからな!」
カーペットを加速させながら、バックミラーで、ルークとアルトを確認する。
もう簡単には抜かせ無い。



シェリルに急かされて飛び出したアルト達は、再び2位のポジションをキープする。
間際まで追いついて来た3位をつき離して、ピートを追う。
コーナーリングのスピードは、ルークとアルトの方に分があった。
二つのコーナーをくぐり抜けて、ほぼ射程距離まで追いつく。
隙を伺うルーク。
先ほどまでのマリエルと同じ様に、上下左右、あらゆる隙間を揺さぶる。
追われるピートは、ホログラムのバックミラーをせわしなく確認している。
時にピートのそのブロックは、あからさまだった。 ひるがえったカーペットが、ルークの視界を塞ぐ。
だが、その飛行は、ルール違反ではない。
抜かせまいとの、えげつない行為? いや、その争いはピートの技術と、ルーク、アルト達の実力の一騎打ちだった。

スタンドと、砂漠のすべての観衆が、立ち上がる。
目の前に、優勝争いの2機が飛来する、固唾を飲む一瞬。
激しく干渉し、走りさるライダー達。彼らが飛び去るのと同時に、遅れて歓声がうねりの様に追いつく。風が吹き抜ける。
熱気の波も、コースにそって駆け巡る。

「くっそ!」
ピートのブロックに苛立ったルークが声を荒げる。
このコーナーを立ち上がれば、残りは、ラスト一周になってしまう。
「あせるなルーク!」
「だって、どうすりゃいいのさっ!」
目の前にふさがるピートのカーペットを、どうしてもパスできない。


「ルーク、高度差を稼ぐぞ!反転して上に張り付く。」
「はっ?張り付く?」
ルークは一瞬、その意味がわからない。
「反転して、奴等に重なる。最速のライン取りをくすねる。同時にプレッシャーを掛ける。 なに、左右が逆になるだけだ! 行くぞ!」
「りょっ!了解!!」低く構え、カーペットを加速させたルークは、だがまだ何が起きるのか理解してはいなかった。
とにかく出せる速度の限界、最速でコーナーを駆けぬける。
極限のスリップストリームから、一瞬。 フワリとルークの視界が回る。
反転!だがアクロバティックな動きはそこまででは無かった。
ピタリと回転を止め、反転したルークのカーペットは、ピートのカーペットと数十センチの差で重なり合う。
ルークの、いやお互いの頭上に、お互いのカーペットが、鏡像の様にうつる。

「なっ!背面飛行だと?!」
ピートが頭上にかかるルークの機体に毒づく。
だが二つのカーペットは、高速コーナーへもそのままの姿勢で飛び込んだ。
「くそ!てめーらは弁当箱の蓋か!!」

覆い被さった状態のままで、飛行を続けるルークのカーペット。
「ルーク、このまま飛べ!ライン取りは一緒だ!」アルトの指示が飛ぶ。

ピートのセカンドライダーは高速で張り付いた天井、二人のライダーが座るその姿を見上げて唖然としている。
「バカ!上なんか見てんじゃねえ!」
戦場ならば、即座に離脱し、後ろを取りかえさなければならない。だが今はレースだ!
ゴールへの最短距離を取るための我慢比べだ。


貼り合わせになっているのだ、プレッシャーはお互い互角のはず。
二枚のカーペットが、その内側にライダーを挟み、サンドイッチで飛び過ぎる。


一発触発の飛行は、お互いの位置をうかがう牽制となり、火花を散らす。
ピートのセカンドライダーは、すでに振り回されてしまうだけだった。
事態に付いて行けない、狭い視界とスピードに耐えるので精一杯だ。
「しっかりしやがれ!」ピートは後席を振りかえらずに叫ぶ。
「(次が最終コーナー?) くっ!弾き出してやる!」
ピートがその機体をルークに寄せる。
この速度での接触は、どちらにとっても即リタイアだ。
だからこそ、お互いの駆け引きが成立している。
その限界を超えようと、ピートが、カーペット全体を使いプレッシャーを掛ける。

嫌がるルークの機体がそれでも加速しながら、ジリジリとふくらむ。
そして、重ね合った2機が最終コーナーをほぼ一緒に立ち上がった。

完全な並走(重走?) で、コーナーを駆ける抜ける二機。だが、外に押し出されたかに見えたルークの機体が、コーナーの出口では徐々に前に出始めた。
何かに押し出される様に。

「ばかな!ここから加速ができるのか!!」ピートが声を荒げる。
先行し始めたルークのカーペット。
ファーストポジションのルークが、絨毯に両手を着いた加速ポジションで、ストレートの入口をにらむ。
セカンドポジションのライダーが、左手をカーペットの端に伸ばして、生体吸着の絨毯を操作する。
だが、ストレートへの出口を見つめるそのセカンドライダーの視線は、ピートのカーペットを追い越して、その先の出口に重なっている。

「! しまった『上』を取られている?」
ピートが叫んだ時、だがすでにその遅れは決定的だった。
それまで重なり合い、交差した飛行ラインを取っていた二機だが、ジワジワと押し出されたルークのカーペットは、ピートの視界をふさぎながら、その位置をコーナーの一番高い場所へ、高い位置へと移動していたのだ。

最終コーナーを抜けて、ホームストレートに向う今。ルークとアルトのカーペットには、地球の重力と言う、ほんの少しの添い手があった。

「!!」
ピートの目に、セカンドライダーのヘッドギアから流れる結った黒髪が映る。
赤い組み紐が一緒にたなびく。
その鋭い眼光が一瞬振られ、目があった気がする。

ああっ、やっぱりあの時のパイロットだ。
ピートが初陣で飛んだあの戦場で。
偵察機で記録した神がかりの飛行と、そして、飛び出したEXギア。
あのEXギアに見えていたのも、この髪と、この赤い組み紐だった。

「生きていたんだ・・・。」
目の前で、粒子砲火と共に消えたあのパイロットに、間違い無い。

ホームストレートの直線で、ピートは、あのパイロットが生きていた事に感謝する気持ちでいっぱいだった。

チェッカーフラッグが振られた。





エピローグに続く!!
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  1. 2013/01/26(土) 07:23:56|
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