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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

後編その3、全体だと9話目?お暇なら読んでねv エジプト旅行記?

よおおく続くね~。今回は思わず「つづく」とか書いてしまった。
だって、区切りが良くてさ。思わず To be continued って、テロップ出そうで。
レース後半のこの続きは、連休明け? いやけどさ、連休明けはやまと見にいく予定なんですよ。大丈夫かな? 
後編その3


「シェリル!あのお兄ちゃん達の、錐揉み弾丸パス(追抜き)! あれは意味が在るの?」
風がうなる。
対地表速度は、ストレートなら200キロ時にならんとする。
インカムのマイク越しだが、マリエルの声は風に負けまいと、大きな声になっていた。

シェリルもカーペットにしがみつく。 生体吸着機能も速度に反応して、そのホールド力を増してくれていたが、むき出しのライダー達に飛び込んで来る風は、相当の圧力をもたらす。

シェリルも風に負けじと、インカムに応える。
「そうね、加速に有利とは思えないけど。 アルトは、あれでタイミングを取っているんだと思うわ。 相変わらずやることが派手ね!
でもインパクトがあるわ。 こっちも、続いてパス出来るから助かる! 着いてくわよ!」
シェリルの呼掛けにマリエルが応える。
「OKー!マム!」

さあ、残り12周!




「ライン取りは任せた、好きに飛べ!こちらで姿勢制御と操舵はカバーする。 コースから外れるなよ!」
レース開始直後のアルトの言葉だ。
だから、ルークはとにかく、風を読み、他のカーペットのスリップストリームを利用しての、パス(追抜き)と加速に専念してきた。
だが・・・、
「(さっきから、この動きは何なんだ? どうしてこんな事が出来る?)」
これは空飛ぶ絨毯のレースだ。
ライン取り、コース取り、飛行姿勢などは、地上走行のレースに比較しても、はるかに自由度がある。
それでも、ベストの飛行ラインは一つしかない。
だから・・・。 みんな、そのラインに向って殺到するのだ。他者を退けてでも!
だが、ルークが操縦しているとは言え、アルトをセカンドライダーにした飛行は、明らかに飛び方が違った。
どんなふうに?
繊細で、優雅で? それでいて、数ミリの隙間を貫くレーザービームの様な、正確で、適格なパワー操作。
アルトのテクニックに舌を巻かざるをえない。

ルークは操縦に必死だった。 なにせ気を抜くとふり落とされかねない飛び方なのだ。
セカンドライダーの補助がここまで、ライディング全体に影響を及ぼすものか?
「(おっかねよー、何者だよこいつは!?)」
ルークが心の中で叫ぶ。
「よおし、2位のケツが見えてきたぞ!」
アルトが、前に座るルークに声を掛ける。



そのはるか後方・・・。

「(それでも精一杯やろーよ!!)」
セカンドライダーの彼としては、最初から覇気のない仲間のライディングに少し嫌気がさす。まったくいいところなくズルズルと順位を落としているのだ。
「いまピートは何位だ?」
セカンドライダーの彼は応える、「5位!今2機に抜かれた!」
「ったく、何やってんだよ、あのオヤジっ!」
「トップがもう抜きに来るよ!」
「計画通りの周回遅れだな。 よ~し、トップから4位まで、どっか行ってもらうか!」
「やっ、やるの?」
「当たり前だ!なんのためにこんな仕掛けをしたんだ?」

4位はあのハイキックレディだ。
「(いやだな・・・。)」

後ろ回し蹴りで、仲間がすっ飛ばされた後に、あの綺麗な口元が「えっ?」って言って、ビックリ顔になったのを覚えている。
直ぐに立ち上がった仲間を見て、ホッとした顔になったから、心配してくれていたんだろう。
「(ごめんなさい、大怪我なんてしないで欲しいな。もし本当のシェリルだったらファンに殺されちゃうよ・・・。)」
「なにやってんだ! 早くしろって!」
そして、その怒鳴り声にせかされた彼は、カーペットの操作をした、激しいためらいと共に。

周回遅れのカーペットが、コースのイン側から、アウトにゆっくりと流れる。
それは、周回遅れの彼らが、コースを譲る自然な動作に見えた。
中空糸に仕込まれた分子ホルダーが開放された。 操作はカーペットの模様の一部をたたくタッチキーだ。
分子サイズで放出された粒子が、彼らの後方で、瞬時に風の塊を作ったこと以外は、本当に自然な動作だった・・・。


「なっ!」
アルトの目の前で、トップ争いをしていた、2つのカーペットが突然、風に乗り上げた。
トップを飛ぶカーペットの真下で、大きく膨らんだ空気が、次の瞬間には収縮し、そして突風を起こす。それでもその空間には元凶となるものは、何も見えない、存在しない。
弾かれたように飛び跳ねるカーペット。
その直後にいた2位のカーペットは、広げていた絨毯が一瞬でくしゃくしゃに押し込まれて失速する。
1位のライダー達は、カーペットごとコースの外へ落下。 放り出され、コース脇で瞬時に展開したピンポイントネットに落ちた。
失速した2位のカーペットは、ライダーをその吸着シートがリリースして、墜落。
一瞬の出来事に、驚いた顔のまま、二人のライダー達が、やはりピンポイントネットに捕まる。

その瞬時の出来事と同時に、遅れてラインをたどるアルト達にも、まがまがしい風の塊りが迫る!
1、2位との、その差はわずかコンマ数秒だ。
「くそ! 重力機雷?
ルーク!バイザーモニターを可視重力勾計に切換えろ!光点を中心に2センチくらいのボールが見えるはずだ!風がそこで歪む!」
アルトが姿勢制御のための減速を操作しながら叫ぶ。

「げっ! いっぱいありすぎだよ!」
「任せろ、補正蛇はあててやる! 相手は分子サイズだ!対した事は無い!とにかくすっ飛ばされるな!」

だが? シェリルが続いている。
「(シェリル!下がれ!危ない!)」

アルトの手が一瞬ひらめいて、空中に小さなサイン、指文字を結ぶ。
それは、戦闘機乗りが使うサインを、シェリルの警護時に流用した、いつものステージサインの一つだった。
「(前方、確認必要。 下がって待て。)」


「マリエル!フルブレーキ!!」
「えっ?」




つづく
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  1. 2013/01/07(月) 23:48:04|
  2. 作品(マクロス小説)
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