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ううん酸

とりまシェリル・ノームのファンサイトです。うさんくさい?

アルトとシェリルのエジプト旅行(後編その1)⇒中篇その1に改題

後編です。もしかしたら中篇かも。
何故なら、まだエアレースがまとまらぬ!

あっ。 拍手、コメント感謝です。この先の展開のリクエストとかも受け付けます。
へへへh、今回、気になるところで「次回!お楽しみに~」って感じだけど、これちょっと演出としてヤラシイ?

後編中篇その1

『ええ、そうですね。 今年のパリコレは、何と言っても、歌手のシェリル・ノームさんをゲストに迎えた、M・ナナセさんのショーが華やかで印象的でした。』
レポーターの女性がにこやかにコメントを終えると、映像がスタジオに切り替わる。
画面は、市内の風景に変わり、引き継いだメインアナウンサーが続ける。
『以上、海外のニュースでした。』
  
『続いて、本日のニューカイロ市内の話題です。 投稿と、街頭の監視カメラ映像ですが、この部分・・・。』
画面右肩の街頭映像がクローズアップされる。
少し高い位置から通りを見渡すアングルで、観光案内所と、周辺の土産物屋や、洋服店などが見て取れる。
写り込むのは、白のロングドレスに、ヒジャブ(アラビア式ベール)の長身の女性。

男性キャスターが画面を覗き込むように言葉を続ける。
『ショーウィンドを覗き込む美人さんがいますね。』
女性キャスターが、別角度の街頭カメラ映像を指しめす。
『で、こちらから別の女の子を追いかけて、男性グループがやって来ます。 言い争って不穏な雰囲気です・・・。 ここで、この女性が意外な行動を起こすのですが、それは60秒後に!』


念願のピラミッド観光を終え、マリエル兄妹と別れた夜。 すでに二人は、ニューカイロのオリンピア系ホテルの自室にいる。
そして、アルトが何気にニュース番組を見始めれば、こんな出だしだった。

「・・・、シェリル~。」
リラックスして、グラスの水を飲んでいたアルトが声を掛けると、浴室で気分良くシャワーを浴びていた彼女が返事をする(ちょっと鼻歌まじりだった)。
「なあに?」
「お前、テレビに出てる・・・。」
「? いつもの事じゃない?」
「いや、CMが終わったら特集みたいだぜ?」
アルトが笑いながら告げる。
リビングに戻ながら、バスローブ姿でソファにやってきたシェリルが、いぶかしげに聞いた。
「あら? アルバムもキャンペーンもないこの次期に特集なの?」


「・・・。」
事情を理解したシェリルが、ソファの上で、膝を抱えて画面をみつめている。

アルトが、ミネラルウォーターのグラスを渡しながら言った。
「ほおお~、見事な回し蹴りだ。かなりすっ飛んだな。」
画面ではちょうどシェリルの回し蹴りが決まったところだ。ご丁寧な事に、別々の方向から撮った2画像で再生してくれている。
大きく振り回した脚が着地し、振り向いたシェリルのスカーフから髪が一房こぼれる。
かけよるマリエルがシェリルの手を引き、画面から外れた。

「ホントは当てちゃダメなのよ。 威圧して逃げるつもりだったんだけど・・・。 このギャングも大げさにすっ飛びすぎよ。」


事件のあらましと、キャスターのコメントが終わってから、画面を消すアルト。

シェリルを抱き寄せて言う。
「まあ、結果オーライではあるが、もうちょっと。 せめて俺がくるまで我慢すべきだったな。」
「ごめんなさい。」

「護衛にならないとか以前に、恋人とか婚約者としても失格になる。」
「そんな事ないけど・・・、そうね、ありがとう。 気をつける。」
それでもシェリルの顔はアルトに笑いかけていて、嬉しそうだった。

「なに?」
「恋人で、婚約者なんだ?」
「違うのか?」
「違わないわ。」

スイートの窓からは、ニューカイロ市内の夜景が望める。
古いイスラム寺院の尖塔が緑色の光源でライトアップされている。
遠くにそびえるニューカイロタワーも、やはり緑色のライトで、喧騒の街を彩っていた。





翌朝。

ルームサービスの朝食を取る二人に、ホテルの室内電話が入る。
「はい・・・、ええ。そうですか。」
電話を取ったアルトが、何事かをフロントから聞き取っている。
テーブルを離れて、窓際により、小さくカーテンを開けて外を覗く。
「・・・なるほど。 分かりました、とりあえず様子を見ましょうか。」
電話を置き、朝食のテーブルに戻るが、何事か考えている雰囲気のままだ。

「どうしたの?」
ティーカップを置きシェリルが聞く。
「昨日の事件が騒ぎになっている様だ。 『街で暴漢と闘った女騎士(レディ)は、もしかして「銀河の妖精」じゃないか?』って。 ニューカイロ市民もシェリル・ノームに会いたいらしい。 けっこうな数の記者だの、ファンだのがホテル前に集まっている。」
「あら・・・、光栄だけど。 ニューカイロは完全プライベートのつもりだったんだけどなあ~。」
シェリルはアルトに応えると、この滞在で気に入ったという、胡麻(セサミ)ペーストを載せたトーストを、口に放り込んだ。


「と、言うわけで、お前は外出禁止な。」
「え?ええっ?アルトも? 」シェリルが驚いた声をあげる。
「せっかくの旅行なのに?」
「いや、俺はちょっと出かけて来る。昼までには戻るよ。 ランチは一緒にしよう。手配しておく。」
アルトはナプキンでゆっくりと口元をふく。

「ずるいー! 私は何をしてればいいのよ!」
「昨日の反省を・・・、と言うのが嫌なら、エステとか図書室とかなんでも有る。」
「エステなんて、どこでも何でも良いってわけじゃないわ!」
「じゃあ、ジムでカポエイラの技でも磨け。」
「もう!アルトは何しに行くのよ!」
「ちょっと昨日の男の子、ルークだったか? 彼が言っていた事が気になるのと、午後にはおまえと外に遊びに行けるように段取りをつけたいんだ。 我慢できるだろ?」
「もう!」
シェリルが盛大に不機嫌な顔をし、皿に盛られたリンゴに力強くフォークを立てた。



朝食を追えて、アルトは目立たない服装で出て行った。
裏手から回り、ホテル前に群がる記者やファンの後方を行き過ぎるアルトを、カーテンの陰から見下ろすシェリル。
不満げなその表情であったが、何かアイディアをひらめかせたらしく、シェリルが小さく笑った。
「ふふん!おとなしく待ってるとでも思ってるなら、とんでもないんだから!」
シェリルは、カーテンを軽く閉めると、奥の寝室に向かった。


・・・。
そして、昼前。
アルトからの電話連絡がシェリルの元に入る。
「すまん、ランチに間に合わないかもしれない。微妙だが、ちょっと昼時には無理だな。
一人で食事できるか?」

「何よ!子供扱いしないで。 ルームサービスでもなんでも取るわよ。 帰りは何時ごろ?
・・・そう、ゆっくりでいいわ。また連絡して。」
シェリルはアルトからの電話を切ると、ソファに緊張した面持ちで座る人物に軽いウィンクを送る。
「ふふふっ。 彼、ちょっと帰りが遅いみたい。 お昼はルームサービスでいいかしら?」


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  1. 2012/11/26(月) 23:00:28|
  2. 作品(マクロス小説)
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